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映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

映画を作る人から、いろんなお願いごとをされる立場になりました。

映画を作りたい人を応援する、というのがカルフの活動の源泉ですから、僕としてはできる限り応えたい。

ただね、

ものによっては、「うーむ・・」というお願いもあるのです。


頼んではいけない、のではありません。

頼む時は、自分の要望だけでなく、頼まれた方がどう思うかをしっかり考えてほしいんですね。


今回はよくあるお願い事について2つ、まとめてみます。

【1】○○をやってほしい

今までで一番ひどかったのは「編集しといてもらえませんか」です。

撮影してほしい、出てほしい、機材を貸してほしい・・・。

いくらでもありますね。

僕は、人にものを頼む時には、なぜ頼むのかという説明がつくはずだ、と思ってます。

カメラマンに撮影を頼むのは普通です。

でも、演出の専門家に撮影を頼むときは、他に人が見つからない、やっつけとしか思えない。

例えばそういうことです。


で、断ると、次はこれが来ます。

 ↓↓

【2】○○できる人を紹介してほしい

人の紹介については、これまでも何度も何度も書いてきました。
僕は、人の紹介については恐ろしく慎重派です。

場合によっては、紹介した人に迷惑がかかるからです。


以上2つのお願い事は、本当によく使われます。

それはつまり、

僕もよくお願いする、

ということでもあります。


だから、僕がこの2つのお願い事をする際は、とにかく準備にを念入りにします。
これが、映画の準備の最たるものだと思うのです。

皆さんが頼まれごとをされたら、どう感じたかを覚えておいてください。
その、頼まれた側の感情を考えながら、自分のお願いをするのです。

頼まれた側の感情は、次の3段階に分類されるのではないでしょうか。

  • レベルA:あぁ、いいよ(もちろんOK)

  • レベルB:なるほど、ちょっと考えてみるね(できるかな)

  • レベルC:うーん、どうしよっかなぁ・・・(面倒くさいな)

相手が、どのレベルで感じているかを、お願いしながら探る。


●レベルA:
相手が仲のいい友達か、かなり簡単なお願いでしょう。
その日に参加が決まってるスタッフに、何か小道具を持ってきてもらう、など。
それでも、ちゃんと感謝の気持ちを伝えましょう。

●レベルB:
相手に軽く労働をしてもらったり、時間をとらせたりするレベルです。
お願いする内容に不安が無いよう、丁寧に説明する必要があります。
相手の気持ちが変わらないようなフォローも大事ですね。

●レベルC:
相手は、断る場合、言い訳をあれこれ悩むレベルです。


お願いする時には十分準備しましょう。
できればメールでのお願いは避けて、電話か直接会って話す。

大事なのは、相手に「断る逃げ場」も用意してあげること。
これをせず、追い詰める系の頼み方をする人も多いです。


今回の内容を読んで、こいつ、なんかいちいち面倒くさいなあ、と思った人がいるでしょう。
そういう方は、一度自分の思考・行動を振り返ってみるべきと思います。

もしくは、こういうことを考えもせずにサラッとできる人のことを、「コミュ力が高い」と呼ぶのかもしれません。

人の感情はモノではありません。
機材のボタンを押すこととは違うんですね。


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