デートの約束(初心者の映画制作講座)
気になってる女の子がいて、デートに誘うとします。
(男目線でごめんなさいね)
失敗は避けたいので、あれこれ計画を立てるわけです。
「あの子は何が好きかな。」
「こんなスケジュールで一日を過ごそう。」
「こう言ってきたらこう返そう」・・・
考慮に考慮を重ねます。
「どこどこの駅で待ち合わせて」
「映画はこれこれを見て」
「食事はあそこに入って」・・・
イメージトレーニングはバッチリ。
レストランの予約も完ぺき。
忘れ物もないはずです。
そして当日を迎えます。
ところが。
雨がザーザー降りで、
駅は混んでて、
待ち合わせの目印にしてた看板は取り外されてて、
映画は恐ろしいくらいにつまらなく、
レストランでは隣のテーブルが下品でやかましく、
おまけに、プレゼントを入れる小さな紙袋を忘れてた・・・
結果、気になってた女の子からは、
「今日は楽しかった。今度は"みんなで"遊びましょうね!」
・・・映画撮影当日って、例えるならこんな感じなんです。
これ、何が悪かったのでしょう。
ひとは往々にして、
デートの内容(撮影内容やスケジュール)はよく練るんですが、
それ以外の部分をあまり考えません。
そして、
デート(撮影)を台無しにするのはたいてい、
その、“それ以外の” 部分だったりするのです。
うん、対処法は難しいです。
この難しさが、撮影の成功の難しさでもあります。
この、「それ以外の」部分をいかに想定して手を打っておくか。
これが、映画撮影の準備でもあります。
例えば。
上の例の、レストランの中で言うと、
レストランをまるごと借りきるのも一つの方法です。
僕だったら、役者のテーブルの周りの席をごっそり、
自前のスタッフで囲う、というのをやります。
実際、屋外ロケ現場ではこの手をよく使います。
河川敷などで、かなり広範囲にわたってスタッフを配置する、などですね。
はい、
「それだけの人をどうやって集めるか」
「遠く離れた人たちの指示系統はどうするか」
「お昼休憩などは?」
・・・と疑問があれこれ出てきた方は、
この連載をよく読んでいただいている方ですね。
僕はよく恋愛を例えに出しますが、
この例えの内容については、ノークレームでお願いします。
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