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機材をどう運ぶか、それが問題だ(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

朝、撮影のために家を出ます。

あなたはどれだけ荷物を持っているでしょうか。

撮影用のカメラを持ちますね。
バッテリーとかメディアとかレンズとかいろいろあります。
三客やマイクやブームまであるかもしれません。

シナリオや絵コンテ、デジカメやペンなどもあるでしょう。
ケーブルやレフ板や軍手なんかもありますね。

家の玄関を出てから、ロケ地や集合場所までどうやって移動するでしょうか。

最寄駅までは歩きますか?
自転車に乗りますか?
タクシーを使いますか?
それとも、自家用車がありますか?

映画の撮影規模が大きくなるのはいいことです。
使える機材が増えたりするのはいいことです。
そして、ひとはみんな、規模が大きいことを好みます。

でもね、規模や機材の量と、荷物を運ぶ手間は比例してしまうんですね。

準備をする時に、そもそも大量の荷物をどうやって問題なく運ぶか、もしっかりと検討しておく必要があります。

もちろん、すべてケースバイケースなので、僕の経験を中心に気付きをまとめてみます。

僕は撮影準備の際、運び方をものすごく計算します。
具体的に言うと、頭の中で次のことをシミュレーションします。

  • 玄関を出てから現地に着くまで(玄関から最寄駅、電車移動)

  • 現場で撮影が始まってから撤収するまで

  • 撮影中の移動

  • 終わってから帰宅するまで

僕は車を持っていないので、最寄駅までは基本、自転車を利用してます。

となると、持てるか?ではなく、自転車に乗れるか?という視点での荷物量になります。

新作では、初めて一眼レフ撮影をしましたが、明らかにそれまでのカメラよりも荷物が増えました。

これまで頑張ってきた自転車は限界が来てしまい、最寄駅までタクシーを使いました。

レンタカーを借りて、現地入りすればいいじゃないか、という意見もあるでしょう。
いいと思います。

が、僕は次の理由から極力、車を使いません。

  • お金がもったいない(その分、みんなに使いたい)

  • 駐車場の問題や、渋滞による影響を避けたい(時間ロスが怖い)

  • 車輛班が必要になるのを避けたい(スケジュール調整が増える)

※逆に、これらの不安点が無い状況であれば、喜んで車を使ってます。

オススメは、事前に機材を、各スタッフで分配しておく方法です。
僕はこれをよくやります。

ただ、渡される相手のことも考えて、扱いがデリケートなものは避けてます。
三脚とマイクブームとヘッドホンだけ渡す、とかが無難ですかね。

また、カメラマンは撮影機材を、音声さんが音声機材を、といった感じに、仕事に応じて分類する方法もいいですね。


デメリットは、スタッフの誰かが休むとアウトになること。

電車移動も、時間帯を気を付けましょう。

朝のラッシュなどにぶつからないように。
休日も、混む時間帯を避けましょう。
機材はデリケートなもの。照明など壊れやすいものもあります。
布製のカバンは、たくさん運べますが、周りからの衝撃が心配です。
アルミケースなどに入れれば安心ですが、今度はかさばって運ぶのが大変になります。

撮影が終わったあとも注意です。

疲れたから誰かに持って帰ってもらう、という非常に魅力的な方法があります。

でもね、三脚を持って帰ってもらったために、そのスタッフが来れなくなって別の日の撮影に支障が出るなんていうことにならないように!

経験済みです。


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