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読書感想文: ライダー・キャロル『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』

一言で言えば:気楽にやる手帳術。なんでもアリ。

私には文具オタクで手帳オタクの妻がおり、毎日辞書のような手帳をせっせと書いてはうっとりした笑顔を浮かべているのを見ている。そんな妻がまた新たな手帳を仕立てようとしており、これめっちゃいいよ、とお勧めされたのが表題で書いている「バレットジャーナル (Bullet Journal)」と呼ばれる手帳術であり、この本はその手法について解説しているものである。

内容は至ってシンプルで、毎日 (デイリーログと呼ばれる) 箇条書き(・)で To Do を書き、それを達成したら×に、明日や未来に先送りにしたら > や < にしたり、実施を取りやめたら打ち消し線を引いたりする。この他にインデックスやフューチャーログ、コレクションページなど役割や時間軸の異なるページがあるが、概ね同じようなテンションで進む。

概要を知るにはおそらくこの本よりも公式サイトのページだったり、 ​あるいは YouTube などの動画サイトで BulletJournal を調べてみるとよいだろう。

この本のよいところは、「何でもあり」を愚直に示してくれるところである。特にこの本の後半は見もので、これどこかで見たなぁというものが盛りだくさん、詰め込めるだけ詰め込まれている。

しかしそもそも、バレットジャーナルという手帳術自体が 5 分程度の解説動画あるいは Web ページ 1つ分でで十分解説し切れる内容であり、これを 1 冊の書籍にするのはちょっと無理があったのでは、と思わなくもないし、この本を読んでバレットジャーナルを始めよう!と勧める気にはちょっとならない (代わりに YouTube の動画リンクでも貼れば十分)。

一方、バレットジャーナルは原則がシンプルである故に、例えば Instagram などで顕著だが、我流自己流傍流が山のようにあり、元々バレットジャーナルがやろうとしていた範囲がどこだかわからなくなることが往々にしてある。こういった時に、オフィシャルが発信している情報に立ち戻る、という観点ではこの書籍を使うのもアリかもしれないなぁと思うのである。

本はあまり・・・・・・ではあるが、バレットジャーナル自体はけっこう楽しくやれると思うのでお勧めです。詳しくは 公式の動画 だったり、文字情報がよければ コクヨの記事 もわかりやすい。

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