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"ギターソロはスキップ"→乃木坂さんで好きなギターソロ Best10

ここ2-3年、乃木坂46さんをフォローしていまして。
…まあ、アイドルとして好きというよりも、アーティスト&女優さん&バラエティタレントとして見てるorそういう"予備軍"の若いタレントさんを応援してる、に近いんですが(※理解はされ難い)、およそアイドルというものを好きになることのなかった人生なんでいろいろ初めて知る知識が多く、そういうとこ新鮮に感じております。とはいえ一時期に比べいろいろ見尽くした感があってその動向を以前ほどチェックしてるわけではないんですけど、曲に関しては…彼女らの10年での発表曲が240曲オーバー、気が向いた時にでも聞き返したり…しなかったりしています。

さて、そんなところに、過日の、
"若い人はギターソロをスキップ"
の話題。

普通に、「では好きなギターソロを上げましょう」ってのは、

でやりましたので、
今回はそれのアーティスト限定版、

第一弾 (続くかな?)
乃 木 坂 4 6
です。

乃木坂46さんは音楽的なところでは、そのグループの性質上、王道とも言えるJ-POPを大きく外すことは少なく、また特にメインのソングライターの一人である杉山勝彦氏がミスチルからの影響を公言していたり、代表曲の「きっかけ」がそのミスチルのVo.桜井和寿(&寺岡呼人ら)にカバーされる機会があったりで実に日本人に馴染みのある曲調なわけですが、ことギターソロに関しては、特に印象に強くなり過ぎない…まあそりゃアイドルが踊ってるところにガッシガシのソロがメインになるわけにもいきませんのでそれでいいんだとは思いますが、洋楽なりクセの強い曲なりを聞いてきた者としては…正直少々物足りない印象で。ただ、今回のランキングを考えるにあたりいろいろ聞き直してみたんですけど、思ってたよりはギターソロが多い。。。曲のアレンジの方向性から正直もっともっと…ソロはピアノだったり、若しくはソロそのものがパージされてるものが多いかと思っていましたが、いやはや案外…

ま、ともかく、そんなわけで、

29枚目シングル「Actually…」収録各曲まで、
乃木坂46さん2022年6月時点での好きなギターソロ・セレクションです。






あ、ところで、
おそらくパロディ色の強い、(実験色かな?)

「コウモリよ」

と、
「低体温のキス」

は省きました。(後者はソロっていうかアウトロですが)
そして、省きましたんで、後者のMVはよく出来たファンメイド作品を貼ってみたり。あの大人しそうな遠藤さくらさんのギターが炸裂です。





さて、では、
私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
10位→1位です。

(ちなみに、オフィシャルの性質上、貼る動画は全てが公式というわけにはいきませんでしたが、乃木坂さんの音楽的側面のグッドポイントを上げていく企画ということでお目こぼし願えませんでしょうか。=怒られたら消すよ)


ではまず10位から。



私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第10位
 「他人のそら似」

乃木坂46さん結成10周年記念に制作された楽曲で、1stから27thまで…10年の間に発売されたシングルの振り付けの印象的な部分を繋ぎ合わせるという斬新なダンスが話題と懐かしさを呼んだ曲。28枚目シングル収録。
わずか15秒ほどのソロですが、特に…そのうちでも後半のダンスである20thシングル「シンクロニシティ」の振り付けとの、それこそシンクロ率が高くて印象に残りました。
アイドルさんの楽曲で新しく知った文化としては、披露するメンバーやダンスや振り付けでその楽曲の価値が高められるということがひとつ上げられるんですが、この曲はその一例かなと。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第9位
 「制服のマネキン」

2012年発表の4thシングル。世間的にはこれが乃木坂46さんの代表曲のひとつ…でいいだろうか。個人的にも以前からなんとなく聞いたことあった数曲のひとつで、四つ打ち&ハイハットの裏打ちと、なによりも「恋をするのはいけないことか」というフレーズが印象に残る、乃木坂さんの初代センター生駒里奈さんの代表作。
ソロは、この四つ打ちにしてフラメンコ風のギター。反抗心を感じさせる印象の曲に艶っぽい演奏で効果的に人間味を加えています。フレーズもおしゃれで乃木坂さんの…今に続くイメージの形成の一助を担ってる感じ。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第8位
 「空気感」

これ、聞き返すまで記憶に残ってませんでした。2ndアルバム「それぞれの椅子」収録の、ええと…白石麻衣さん・松村沙友里さん・橋本奈々未さん・衛藤美彩さん・高山一実さんの五人によるユニット曲。
そもそもロングトーンのソロって世にあまり多くないですけど、ことアイドルという"元気"とか"笑顔"とかが伴う人たちの曲としては、…よく知りませんがたぶん非常に珍しいのではないかと。「空気感」というタイトルありきの選択(推測)とはいえ大胆。
かわいらしい曲調の中にふわっと浮遊感≒空気感を感じさせる、気持ちのいいソロ。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第7位
 「ジコチューで行こう!」

2018年、一般的に乃木坂46さんが乗りに乗ってる時期のシングル(21枚目)で、夏発売らしい明るく爽やかな曲。センターは齋藤飛鳥さん。
ソロはピッキングハーモニクス満載のキメキメソロで曲に勢いを増し、やりたいことやっちゃえっていう前向きなメッセージと相俟って、アイドルの夏ソングらしい疾走感と爽快感が爆発してます。
バッキングアレンジもそっち方面を終始意識してるしメロディーの強度も高いし、ああプロの仕事だなと。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第6位
 「キャラバンは眠らない」

同じく2018年、こちらは22枚目シングルのカップリング曲。当時の…next乃木坂46を担う若手メンバーによる選抜。2022年現在ではこの1/3が卒業&さらに若手の4期生5期生が加入していますが、この曲で歌われているような(またはそれ以上の)フロンティア精神は実は乃木坂46さんを形作る上で大事なキーパーツであり、あまり表立っていない"裏テーマ"みたいな形で特に運営や古参メンバーに受け継がれているんだろなと、個人的には思っています。(脱線した)
ギターソロは、こちらはピッキングハーモニクスはないですが同じように疾走感と…それから雄大さを煽る王道のロックギターソロ。



さてB E S T 5 です。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第5位
 「やさしさとは」

2013年、7thシングル「バレッタ」のカップリング曲のひとつ。乃木坂46さんの初期人気メンバーのひとりで、卒業→完全引退を選び今では半ば伝説化してる印象のある橋本奈々未さんの数少ないセンター曲。発売から10年近く経ってなお、定期的に歌詞が好感を持って語られてる印象があります。…やさしさってなんなんでしょうね。
ギターソロもやさしいアコースティック。沁みます。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第4位
 「ひと夏の長さより・・・」

2017年発売の18枚目シングルのカップリングの一曲。現キャプテン秋元真夏さんと松村沙友里さんのダブルセンター曲で、1-2年ほど前のラジオの企画:夏のライブツアーで聞きたい曲 の堂々の第一位だったと記憶しています。
4位に続いて…こちらはやや速めの曲ですが、終わってしまった恋を思い、胸に去来する気持ちにシンクロするせつないアコースティックソロ。




で、B E S T 3 。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第3位
 「Against」

2018年発表20枚目シングル「シンクロニシティ」(レコ大受賞曲)に収録された、一期生(当時20名)のみ参加の楽曲にして乃木坂46初代センター生駒里奈さん最後のセンター曲。彼女の代名詞とも言える「制服のマネキン」と同じ短調四つ打ちで、厳しさや反骨心を感じさせる歌詞は間違いなく当て書き…秋元康からの激励のメッセージとでも言えましょうか。個人的には「いつかは成長して競走する僕らじゃないか」というフレーズが心に残りました。
そしてこの曲の最大の魅せ所のひとつが間奏パート。生駒里奈 魂のソロダンス。激しいギターソロが織り成す舞台に乃木坂46の"主人公"が降り立ちます。
まあ…正直、その↑イメージがこのGソロの印象を上げてる可能性もちょっとは否めませんが、なんにせよ、とてもエモーショナルで熱の篭った刹那のギターソロ。胸にグッと来ます。


私的、乃木坂さんで好きなギターソロ
第2位
 「スカイダイビング」

2017年、3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」のアルバムリード曲。センターは白石麻衣さん&西野七瀬さん(ダブルセンター)。
印象的なギターストロークのイントロから疾走感を煽る16ビート、陽光の穏かな煌きを連想させるようなシンセ。そしてダイブ或いは告白に向かう僅かな緊張感を伴うドキドキベースライン。爽快感を感じさせる夏のアイドル曲として申し分のない…そして海が定番のアイドル夏ソングからちょっとだけ外れる、"空"をモチーフとしたポップソング。
テーマに沿って作られた完成度高い個々のパーツが歌を中心に纏められ、起承転結の"転"に当たるギターソロも、それだけが主張せず相乗効果で曲を盛り上げます。ソロ終盤のギターのハモリ、そしてCメロ、ラストのサビ。全体的にとても気持ち良く…そしてそのために存在する"プロ"なギターソロ。



そして、

一応溜めますが、




私的、乃木坂さんで好きなギターソロ 第1位

は、




「Sing Out!」

です。

2019年、23枚目シングル表題曲「Sing Out!」。センターは齋藤飛鳥さん。
曲としては乃木坂さんとしてはそれまであまりなかったようなミディアムナンバーで、クラップ(&ストンプ)のフィーチャーが特徴的な一曲。発表当時はファンの支持はそこまで高くなかったようですが、その後グループ側から大事に扱われ、現在ライブでクライマックスに披露される曲のうちのひとつになっています。ちなみにこの年のレコ大の大賞にノミネートされ、受賞すれば「インフルエンサー」「シンクロニシティ」に続いて3年連続の受賞でしたが、惜しくも大魚を逃し、しかし受賞したのがあの「パプリカ」なのでここはまあ仕方ないとこか。
ギターソロは2分50秒過ぎから30秒弱。リズムの跳ねを意識したアコースティックソロで、生きる喜びを奏でるような踊るようなフレーズが印象的。そしてそれをバックにセンターの齋藤飛鳥さんが、バレエを基調とした…ギターソロの羽衣を身に纏うような素晴らしいダンスを踊ります。
編曲は野中“まさ”雄一氏。AKBグループに多く編曲されている方とwikipediaにありますが、おもしろいところでは、賛否あったAI美空ひばりの編曲もされてるんですね。今回このnoteで取り上げた曲では7位「ジコチューで行こう!」がこの方のお仕事…ピッキングハーモニクスキメキメの。プロです。


まとめ

さて、そんなわけで、
私的、乃木坂さんで好きなギターソロ 10曲は、

1位:Sing Out!
2位:スカイダイビング
3位:Against
4位:ひと夏の長さより・・・
5位:やさしさとは
6位:キャラバンは眠らない
7位:ジコチューで行こう!
8位:空気感
9位:制服のマネキン
10位:他人のそら似

でした。

全体的にはやはり職業編曲家の方の作品のため、アーティストのそれとは違ってギターソロも"プロ"を感じさせるものが多く、それが良くも悪くも印象的で。
そんな中、私的1-3位は最初から考えていた通りで他を聞き返してみてもその牙城は崩せず。ただ、いくつか掘り出し物・・というか良い発見があって、その代表が8位「空気感」。乃木坂さんのお気に入りをまとめた自分のプレイリストに追加しました。
異論は勿論いろいろあるでしょう。おすすめの他曲もこれもまた多いと思います。あくまでも"私的"の話です。もしここを通り掛かった方、いらっしゃったら…貴方は貴女はどうですかね?

ところで、1-5位のセンターが…これはまったく意図してなかったけど、1期生の錚々たる顔ぶれ。

1位:Sing Out!(齋藤飛鳥さん)
2位:スカイダイビング(白石麻衣さん、西野七瀬さん)
3位:Against(生駒里奈さん)
4位:ひと夏の長さより・・・(秋元真夏さん、松村沙友里さん)
5位:やさしさとは(橋本奈々未さん)

ピアノが代名詞でもある生田絵梨花さんがいませんがそれは特例として、大きく言っちゃうとこれはギターソロも乃木坂さんの歴史の一端かなと。
良いセンター → その人をイメージした素晴らしい曲 → 素晴らしいソロ → そのうち幾つかはギターによる、と。
昨今ギターソロは(異論もあるでしょうが)存在感は以前よりは減ってると思います。そして、そもそもアイドルの間奏なんぞ飾りに過ぎない面もあります。しかしそれでもそれは、曲を飾り付ける素晴らしい装飾品のひとつ。
さて乃木坂46さんにおいては、今後、どのような曲が…誰のセンター曲が良いギターソロを聞かせてくれるでしょうね。


それでは。


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