”ギターソロはスキップ“ →#オールタイムベストギターソロ提出曲 part 1
過日の"ギターソロはスキップ"の話題。
個人的にはその傾向はもうここ20-30年ほど続いてると把握してるし、附随的に語られたイントロが短くなってる問題も…ええとたぶん3年ぐらい前?には聞いた記憶があるから、特に目新しい・・驚くべき問題でもなかったけれど。
ただ、それに伴って良いギターソロを紹介しあうtweetが散見されたのは、自分としては初めて見た気がするし、ここはちょっと新鮮味があったかな。それはtwitterの普及と、旧態然としたロックへの嫌悪の軽減もしくは再評価、80年代リバイバル、日本独自の音楽表現などが因子として絡まりあって表面化したものだとは思いますが。…でもたいして盛り上がらなかったかw
さて、うだうだ書いててもアレですし、後々見返してなんのこっちゃってなるかもしれないので、詳しいヤツ貼っておきます。発端の高野寛氏のnote。(高野寛はたまーに名前を見かけて旧友と再会したような気持ちになったりする。オゲンキデスカ)
で、
いくつかそんなおすすめギターソロに関連したハッシュタグがありましたが、今回、#オールタイムベストギターソロ てのにリストを提出しましたので、・・まあその、流してしまうのが惜しいぐらいにはちゃんと選んだので、それの記録をば、しておきましょうと。ハイ。
ルールは特になく最大30曲だそうです。
…ところで、twitterにも書いておいたのを再掲しておきますが、
という言い訳を最初に提示しておいて、
30位→1位の順で記載していきます。カウントダウン!
30:To Be With You / Mr. Big
ポール・ギルバートはテクニカルなソロも勿論良くてDaddy,Brother~とかと迷ったんですけど、アコギや歌メロ準拠のソロが…まあその時の気分だったこともあってwこの順位に滑り込み。
音色が良くリラックスした雰囲気でとても聞き心地の良いソロですけど、でも単純なアコギ&歌メロではなく、真ん中辺りの開放弦のアクセントや最後のハーモニクスが耳に残る。。そこら辺が速弾きだけではないテクニシャンの為せる業かなと。弾きたくなるよね
29:Good Times Bad Times / Led Zeppelin
1stアルバムの1曲目ってやはりそのバンドの看板というか、打ち出したいものをババーンと提示することが多いんだろうと思いますが、この曲もZEPのプレゼンの第一章がここに詰まっていると思っていて。
まずキメキメのイントロにドカンドカンとドラムin、パーシーのセクシーボーカル&ウネウネの呪術ベース…。ZEPという異形バンドの音塊がこれでもかと提示され、、、
そしてギターソロ。満を持して登場のギターソロ。爆発的なエネルギーと崩壊寸前のカタルシス。ギリギリコントロールされた熱情が貴方をきっと煮えたぎるマグマの中へと放り投げることでしょう(?)
28:Layla / Derek and the Dominos
前半と後半で違う曲が展開されるいとしのレイラさん。後半を不要と見る向きもあるそうですが、個人的にはどちらかといえば後半の方が好き。今回のギターソロも後半の方に重きを置いていて…4割6割ぐらいかな、魅力を感じています。
ピアノのやさしい主旋律の周りを、時に木漏れ日のように、若しくは薫風のようにデュアン・オールマンとクラプトンが空をたゆたう…至福の時かと。
27:Another Brick in the Wall, Pt.2 / Pink Floyd
デイヴ・ギルモアさんは名ソロとしてはComfortably Numbがよく上がりますが、同じアルバムTheWallから。
TheWall大好きなんですよ。大好きなんですけど、でもテーマ曲としては若干…この曲は物足りない気もしないでもないというかなんというか。ただ、最後のギターソロでだいぶ取り戻します。欲を言えば、デフォでもっともーっとソロが長くてもいいなあ。まあアルバム構成もあるんで難しい話なのかもしれませんが。
なんにせよ、名演と同じアルバムの、こちらも素晴らしいギターソロ。です。
26:Crazy Doctor / ラウドネス
やっぱりソロの入りのところですよねぇ。初めて聞いた10代の夏(適当)、脳裏を稲妻が走りました。
聞くところによると一時期メタルバンド達は猫も杓子もこの曲めっちゃコピーしてたそうで。納得。
25:LA Woman / The Doors
こちらも1回目のギターソロの入りがすべて。個人的にめっちゃツボです。世の全てのギターソロの弾き始めで一番好きかも。だからその後なんとなく勢いを失って"なあなあ"に終わってくのも、2回目のソロがパッとしないのも大きな減点ですがwトータルでプラスマイナスでこれぐらいの位置。
24:Smoke on the Water / Deep Purple
超有名ギターソロ。リッチー・ブラックモアはこういう速弾きじゃないソロでもバシバシ魅せてくるのがさすがギターソロの大家。特に最後のチョーキングを戻していくとこの理屈じゃないかっこ良さったら。
23:Hot Legs / Rod Stewart
イントロからぶち撒かれるコッテコテのロックソロが呼び水になってTheセクシーロッカー:ロッド・スチュワートが炸裂する最高のコテコテロック。2022年現在ではギリギリの…もしくはガッツリOUTなロックソング。中間部のソロもバッキングや各種オブリの類も、そのギタープレイ自体は最高なのにね! I Love You,Honey!
22:Champagne Supernova / Oasis
勿論曲が好きなのはあるんですけど、あの大傑作アルバムMorning Gloryの、アルバム全体のエンディングを飾るにふさわしい怒涛のギターソロ&心に染み渡るアウトロが、感傷的に作品を締め括ります。まさにゲロゲロに酔っ払ったパーティの最後のスーパーノヴァ(大爆発)
21:Free Bird / Lynyrd Skynyrd
でもやっぱ最初のスライドも素晴らしい。butやっぱり最後のギターバトルが至高。でもやっぱ最初のスライドも・・と堂々巡りになるブルース系ギターソロの祭典。
前述レイラのデュアン・オールマン…スカイドッグの異名を取る彼に捧げられた曲は、どこまでも高く上がっていく鳥のように(犬だけど)そのソロも羽ばたいていくわけです。犬だけど。自由に。
☆30位以内に入れようか迷った曲たち
30~21位まで来ましたがここでランキング外を。
30位のTo Be With YouのところでDaddy,Brother~とかと迷ったと書きましたが、迷った曲は他にもいろいろありまして、
たとえばKula ShakerのHey Dude
たとえばThe Mars VoltaのL'Via L'Viaquez
それからたとえばSteely DanのAja…ではなく個人的にはDo it again、
それからSteve VaiのFor The Love Of GodやBowieのLet's Dance、
あと、日本人では木暮"shake"武彦とか布袋寅泰とか高中さん等々…キリがありませんが、まあこれらは選ぶ時とか条件とかお題のニュアンスが違えば、きっとランクインしたりすんだろうなと。
閑話休題
20:Amore / 坂本龍一
ちょっとクレジットがよくわかんないんですけど、たぶんアート・リンゼイによるエイドリアン・ブリュー風のソロ。たしか村上龍×坂本龍一の本で村上龍が褒めていたような…ええと、”無反省のロックギターソロに対するアンチテーゼ”みたいな感じで。
今回選ぶに際してブリューとかロバート・フリップとかキングクリムゾン系(?)のギターをあらためていくつか聞いてみたんですけど(中期Bowieとかね)、結局行き着いたのが教授っていうね。アート・リンゼイでしたっていう。
19:Accelerator / Primal Scream
プライマルは大好きなバンドでギターソロも好みに直撃するようなものがいくつもあるんですが、
UKロックのオールスターのように言われ&ケヴィンシールズによって昇華されたXTRMNTR期のギターは、他とは一線を画す過激でかっこいいノイズマシーン。アクセラレーターのギターソロはノイズの向こうから度々姿を現しては聞き手の脳髄を(Hard)HITします。
18:Mojo Boogie / Johnny Winter
100万ドルのブルースギタリスト、ジョニー・ウインターはいくつも名演がありますが、これは大好きなアルバムの1曲目のやや長めのスライドソロ。音色も構成も個人的な好みそのもの。
元を正せばこの企画、ギターソロをスキップ云々って話でしたが、個人的にはこの手のギターソロはいくら長くてもスキップする気にならないです。どストライク。
17:Little Red Corvette / Prince
Mr."過小評価されているギタリスト"として有名なプリンス。いくつも素晴らしいソロがありますが、このソロは当時率いていたバンドのギタリスト、日の丸のハチマキでお馴染みのデズ・ディッカーソンによるもの。抑制の効いたメロウなソロで小作品ながらも心に残ります。
1990年の東京ドーム公演のテレビ放送で当時のギタリストMikoが弾いてるのがチラッと映りましたが、サンバーストのセミアコで、見た目がちょっとスラッシュ(GN'R)のようでかっこ良かったっけな。
16:Let there be rock / AC/DC
アンガス・ヤング弾きまくり。3回あるギターソロですが、それぞれシンプルbut特徴が際立ってて全部かっこいい。というかまずリフからしてかっこいい。かっこいいしかない。※ボン・スコットはカワイイ
AC/DCもそれこそギターメインの、スタジアムロックとHR/HMを繋ぐ存在としていくつもの優れたギターソロやギターリフを残しているので、今回のようなギターメインの企画の際には好みのものを探すのが楽しいなと。
15:We Will Rock You / Queen
ブライアン・メイも名ギターソロがいくつもありますが、We will rock youは少しばかり珍しいロック色の強さ。しかし、フィードバックが徐々に大きくなって聞き手の期待感を煽るところとか、カッティングが演出する荒々しさとか、すぐに終わってしまって"あとを引く"ところとか、よく練られたソロだろうなと。
この印象的過ぎるロックアンセムの、歌と並び立つもうひとつの主役。
14:Sweet Emotion / Aerosmith
エアロスミスのGt. ジョー・ペリーは見た目のかっこよさに特化したギタリストで上手さはもう一人のギタリストのブラッド・ウィットフォードに一歩譲る…とか言われますがw、いいんスよ、ロックギタリストなんてかっこ良さも上手さの一部。いやマジで。
スタジオ盤だといいとこでフェイドアウトしてしまうギターソロですが、このあとライブではVo. スティーブンがスキャットかぶせてきたりするのがまたかっこいいんで…本当はそれを再現したスタジオバージョン・・フェイドアウトしないフルバージョンとか聞きたいんだけど、まあ叶わぬ願い
13:Summertime / Big Brother & The Holding Company
知ってます?あのジャニス・ジョプリンの在籍したBig Brother&The Holding Companyが再結成していて現在も活動中だということを。私は知りませんでした。というか忘れてました。そういえば以前スーパーフライさんが共演したという話を聞いたような…聞いていないような。。。
時にジャニス・ジョプリンのバックバンド扱いすらされてるような彼らだけど、私はその後のジャニスのバンドより好きだな。整った演奏をするバックバンドより荒々しくて、ある意味ロックしてて。
オリジナルのギタリスト2人はもうこの世を去っているそうですが、彼らのこの曲でのギターソロは、私の心にいつまでも瑞々しく残っていますよ。うん。
12:Stairway to Heaven / Led Zeppelin
御存知、天国への階段。今更なに言っても蛇足になりそうな超々有名曲&必殺のギターソロ。
歌詞中の主人公の昇天に伴う祝福に満ちた…天使のラッパが鳴り響くかの如きソロ前のパートと、その後の長く険しいbut確実な天国への旅路を表す緩急巧みなギターメロディが、ダブルネックのSGから繰り出されます(独自解釈含)。
しかしジミー・ペイジは本当にグッドルッキングなギタリストですね。まるっとパーフェクト。
11:Bullet the Blue Sky / U2
ジ・エッジはどうしたってあのディレイを巧みに使用したリフやバッキングのプレイが独創的でそちらが注目されがちだけど、たまに登場する醒めた現実感覚と熱い魂の内包されたギターソロも大層魅力的。中でも白眉はこの曲か。映画「魂の叫び」にはこの↑パフォーマンスが収録。
…それにしてもライトが熱そうね
はい、というわけで11位まで来ました。
ところで、YouTube貼りまくって重くなっちゃったんで、
唐突にpart2に続きます。
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