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私小説

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わたしがいて、虚構のわたしがいて、嘘に嘘を重ねて真実にたどりつければ、もしかしたら……
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2023年6月の記事一覧

私小説の終わり わたしの場合

 嘘か本当か知らない。しかし、ある有名な小説家が、三島由紀夫の作品には視点の乱れがあると…

Karla
1年前
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私小説 愛される条件、あるいは死刑台への階段

 愛される条件は、もちろん従順であることだ。言われたことには素直に従う。しかし、それだけ…

Karla
1年前
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私小説 先走る感情

 要するに感情の世界なのだ、福祉業界というのは。それも豊かすぎる感情の世界。それは何も男…

Karla
1年前
3

私小説 檻の中の愛と性

 前の勤め先に就職が決まったとき、親戚が真顔でわたしに、大丈夫と訊いてきた。 「何が、大…

Karla
1年前
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私小説 真実の瞬間

 それはこんな感じで起きると思ってもらえればいい。  たとえば夜勤。あなたはひとりで就床…

Karla
1年前
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