君もきっと会社員になるので伝えておこう【第3章】マスオ、管理部門と絡む③
前回までのあらすじ。
空飛ぶ寿司の出前配達ドローンであるトローンの販売に苦戦するマスオ。事業存続の危機に直面するが、サザエの作戦でSNSでバズらせることに成功。メディアでも取り上げられ、受注が次々と舞い込んだのであった。そんな時、マスオの電話から内線の着信を知らせる音が鳴り響いた。
「フグタ君かね。わしだ、谷川だ。」
なんと電話の主は海山商事の社長、谷川であった。海千山千の交渉相手と対等に渡りあい、大口案件をモノにした功績が認められ、10年前、海山商事の舵取りを任された