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君もきっと会社員になるので伝えておこう【序章】かつて夢見たおじさんより

これを読んでくれている君、こんにちは。

僕は、日本の会社で働く単なるおじさんです。君が街中や電車で良く見かける、スーツを着て、ネクタイをして、カバン(新聞が挟まっている)を持って歩いているような至って普通のおじさんです。今はロサンゼルスに住んでいて、電車に乗らないし、スーツもほとんど着ないので、ちょっと違うけど、まあ日本に戻ればまたそうなるね。

そんなおじさんがなんでこのnoteを書いているかというと、君に伝えたいことがあるから。テーマを一言で言えば「会社員」

君はよく「将来の夢は何?」と聞かれる(聞かれた)のではないかな?

君が小学生か、中高生か、大学生か、あるいそれ以上かわからないけれど、君はそれにどう答えるかな。

サッカー選手、弁護士、歌手、キャビンアテンダント、通訳、総理大臣、仮面ライダー、You Tuberなどなど、いろいろな夢があると思う。

将来の夢を持つことはとても大事で、僕自身にもいろんな夢があった。でも、実際問題として、子供の頃の夢を実現できる人は少なく、まったく違う仕事をすることになるのが現実なんだよね。

それが夢が叶わなかったことを意味するとは限らず、時とともに夢が変わっただけかもしれないので、今からガッカリする必要はないのだけど、共通しているのは、結果として、君を含む、夢見る子供達の多くはやがて「会社員になる」「会社で働く」ということ。

なぜそう言えるかというと、日本で働いている人の9割近くは雇用者だから。雇用者とは、誰かに雇われ、お給料をもらって生活している人なので、意味が広く、公務員も含むけど、その大半は会社員と考えられる。「会社員」の定義(意味)については、また別の機会に整理しよう。

僕自身の経験を話せば、僕が会社で働くことを現実的にイメージするようになったのは、大学生の就職活動を始めた頃。でも、我ながら不思議だったのは、あんなに色々な夢を抱いて将来のことを考えてきたのに、会社員になることを真剣に考えたことがなかったんだろう、ということ。あんなに将来の夢を描いてきたのに。

僕がたどり着いた結論というか仮説は、今の世の中では、子供が「会社」や「会社員」のことを学ぶ機会は驚くほど少ないのではないか、ということ。

学校でも、社会科の勉強以上に会社や会社員のことを掘り下げ学ぶ機会はないだろうし、学校は一般的な会社と違うので、先生の姿を見ていても、残念ながら会社員のことは分からない。

では家庭ではどうだろう。親が会社員だったら、いろいろ話を聞いて、イメージが湧くかもしれないけど、あくまで一つの例に過ぎないので、一般論として、会社や会社員って何なのかを理解するのは難しいと思う。そもそも、親も仕事を家庭に持ち込まない昭和的な(?)ポリシーで、家で会社のことは話したがらないタイプの人も多いしね。

結果として、会社も会社員もよく、良く分からないまま、周りに合わせて就職活動に突入して、どこかの会社に就職したまでは良くても、入った後、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も多いのではないだろうか。

僕自身は「こんなはずじゃなかった」と思ったわけではないけど、もっと早く「会社」を知っていれば、高校や大学での勉強へ取り組み方も変わっただろうし、就職活動も焦らずに取り組めたのではないかと思っている。

そういう思いもあるので、結構な確率で将来会社員になるであろう君にも、学校では教えてくれない「会社」や「会社員」のことを、正真正銘の現役会社員で、かつて君と同じように夢見たおじさんが、お伝えしたいと思う。



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