保健室登校
保健室登校って聞いたことがありますか?
少し前には、学校に来にくい子や教室に入りにくい子が保健室なら行けるということで、保健室登校をすることがありました。
でも、実はもう保健室登校って死語みたいなものかなぁという実感です。
なぜなら、今は【別室登校】という言い方をすることが多いからです。
別室とは、児童生徒が所属するクラス以外の教室のことです。
なぜ保健室登校ではなく、別室登校にシフトしてきたかという理由をわたしが思いつくままに挙げるとすれば…
○養護教諭はケガなどの緊急事態により病院へ付き添うことがあり、保健室に常にいられるわけではない
→下校まで確実に保健室登校の児童生徒の対応をできるわけではない
○保健室にはだれにも言えない相談をしに来る子がおり、常に保健室に児童生徒がいると、相談に来ることができない
→保健室は他の児童生徒がいなくて相談しやすい、という機能を果たすことができなくなる
○感染症の児童生徒が来室した場合に、保健室登校の児童生徒は感染の危険性が高まる
→新型コロナもそうだが、ノロなどの感染性胃腸炎などの子どもたちも多く、保健室で嘔吐することもあり、とても感染しやすい環境
○リストカットやトイレの失敗など、他の児童生徒には見られたくない子たちの逃げ場としての機能を果たすことができなくなる
○養護教諭は各教科の先生方のように、学習を教えてあげることができない
などなど…
特に感染症の危険性などは新型コロナでよくわかって下さるかなと思いますが、インフルエンザや感染性胃腸炎など保健室って結構危険と隣り合わせです。
また、家庭環境のしんどさから、服が臭うなどの子たちのケアをしたりと、他の児童生徒がいるとできないことが多くあります。
ですので、もしお子さんが不登校気味で、学校に保健室登校をお願いしているのに、別室で…と言われた!なんで!?と思われる方がいらっしゃいましたら、
こういった事情があり、お子さんを守るためにも別室登校という対応を提案しているのだとご理解いただけたらなと思います。
また、決して保健室の先生がお子さんのめんどうを見たくないと思っているのではないということも知っておいてほしいです。
実際、保健室にだれも来室がない時間帯などには、保健室の先生も別室登校をしている児童生徒の顔を見に行きますし、一緒に給食を食べることだってあります。
お子さんの成長を支えていけるように日々頭を悩ませている先生たちがいることをお知りおきください♪
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