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今日の本 28


偕成社

からすのパンやさん
作・絵 : かこ さとし(加古 里子)
¥1100(税抜¥1000)



幼い頃に何度も読んだし、何度も読んでもらった記憶のあるベストオブ絵本!
「からすのパンやさん」。一昨年亡くなられたかこさとしさんの「かこさとしおはなしのほん」シリーズの中の7番目の作品でございます。

もし思い立ってこの本を読もうとするなら、傍らにかわいい楽しい形のパンを置いておくことをお勧めします。例え、どんな時間であっても、どんな状況であってもこの本を読むと楽しいパンに出会いたくなるし、パンたちに触れ合いたくなります(そして食べたくなる)。現在時刻、23:58ですが、ものすごくパンが食べたいです。かわいい、この本に出てくる様なパンたちを。

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<あらすじ>
泉が森の黒文字3丁目のかどにからすのパン屋さんがありました。そのパン屋さんは子どもたちの意見をきいて、面白くてすてきなパンをどっさり焼きました。子どもたちは大喜び。暗いうちからお店にでかけます。大人たちも何事かとかけだします。おかげでパン屋の店の前で大騒動が…。

いつもは自分であらすじを組み立てていくのですが、本の裏表紙に書いてあったものをそのまま書いてみました。とてもわかりやすい。素晴らしい本当…。

とても有名で、絵本の中のベストオブベストみたいなこの本。幼き頃好きだった場面は、「かわった かたちの、たのしい おいしい パンを どっさり たくさん」作るところと、大人たちも騒ぎだして、消防自動車と救急車と武装警官のいちれんたいが駆けつけてくるところです。人間でもこういう人いるよなーみたいな顔とか仕草をしているからすとかがいてとても最高です。心の底から心ワックワクになるし、パンもからすもみんなかわいい。

変わった形のパンが見開き一面に描かれているページ。いつまででも眺めていられます。全部食べたい。普通にかわいい「かえるパン」とか「ペンギンパン」とかもものすごい欲しいけれど、「おかまパン」とか、「でんわパン」なんかは見てみたい気持ちが強いです。「のこぎりパン」と「はぶらしパン」と「さんごパン」は細かい部分の表現が難しいだろうなあと思いつつ、実際にあったら売れまくりだろうと思います。「バイオリンパン」も難しそう。

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子どもたちの人気から大人たちも巻き込まれてみんなが大騒ぎするのとか絶対楽しいジャンと思います。絵の中にいろんな人の(カラスの)表情があって、からすたちの世界も意外とヒトと変わらないのかなあとか、この本のからすたちから人間社会の在り方とか深い部分まで考えられます。

今回初めて加古さんのあとがきを読みました。(長いことウチにあるのに初めて!)
ソビエト(現ロシア)の「モイセーエフ舞踊団」の「パルチザン」という組曲からキャッチしたことをこの「からすのパンやさん」に書いたそうです。簡単に調べたらYouTubeに載っていたのでみてみました(舞踊に関心おもちの方なのに知らぬだった…)。ロシアの舞踊はとにかく膝が心配になるけれど、内容は「確かに…」という感じでした。納得&共感の様な。
本から学ぶことはものすごく沢山あるなあとつくづく思います。つくづく

そして…最近ちょっと生活が追われている(簡単に終わりそうな課題たちに)気味なので、平穏な感じになったらこのパンたちを少しずつでも再現してみたいです。


今日の本、第28号、からすのパンやさん

これにて。


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