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播磨陰陽師の独り言・第493話「世界で一番美味しいご飯」

 レーションと言う言葉をご存知ですか?
 日本語では〈戦闘糧食せんとうりょうしょく〉と呼ばれています。軍隊に支給される食料のことです。日本の自衛隊のレーションは世界一美味しいそうです。和食と言うだけで美味しいですが、その味を戦場に持って行けるように再現しているのです。イギリスやフランスの軍隊が自衛隊のレーションを採用して指揮が上がったとも言います。
 戦場では、レーション、防弾チョッキ、武器弾薬の順に優先順位が高くなり、必要となります。ミサイルやドローンが活躍するのはそれから次のお話です。
 これを戦国時代にたとえてみると、兵糧、鎧兜、刀や鉄砲と言うことになります。やはり大砲おおづつはそれらの次のお話です。
 レーションが美味くないと兵士の指揮は上がりません。まずいレーションばかり食べさせていると、兵士は闘う気力を失うのです。
 横須賀に米軍基地があります。米兵たちはこの基地に転勤になることを切に願っているそうです。と言うのは、横須賀基地の横にカレーチェーンのCoCo壱があるからです。このお店は日本国内で一番の売り上げがあり、お客のほとんどが米兵で占められています。ちなみに米軍のレーションは不味いことで知られています。
 近年はロシアとウクライナが戦争中ですが、ウクライナのレーションは日本の自衛隊のものが支給されています。日本がウクライナを支援するため送っています。
 一方、ロシア兵が食べているレーションは、中国人民解放軍に支給されているものです。中国がロシアを支援しています。しかし、残念なことに、中国のレーションは世界で一番不味くて重いと言われています。こんなものばかり食べていては指揮はだだ下がりです。
 防弾チョッキも日本の自衛隊がウクライナを支援しています。しかも、わか国に装備される筈の最新式のものを優先的に支給しているそうです。この装備はかなり優秀で耐久性に優れています。
 ですが、ロシアの防弾チョッキはロシアでも旧仕様のものが支給され、数発で使い物にならなくなると言います。こちらは指揮がどうこう言うより、命そのものに関わります。
 武器弾薬は日本から支援する訳には行きません。法律で禁止されているからです。しかし、アメリカやヨーロッパが高性能の武器弾薬を支給しています。
 ロシアはと言うと、北朝鮮が支援しているそうですが、不良品が多くて戦えないと言っていました。
 この戦争、ミサイルやドローンばかり注目されていますが、現場の実用品を比べると、このような結果になります。どちらが勝つかは分かりませんが、指揮はウクライナの方が高いようです。しかし、支援頼みもやがて限界が来そうな様相。頑張れウクライナ。

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