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御伽怪談

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昔の実話怪談に基づいた、お伽話のようなオリジナル小説です。各々原稿用紙16枚です。第一集は、江戸に広がる猫のお話が中心です。
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2021年8月の記事一覧

御伽怪談第一集・第五話「耳をすますと」

   一  不穏な事件の多かった寛政の頃(1790年代)、越ヶ谷宿にあるサムライが住んで…

尾畑雁多
2年前
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御伽怪談について

 はじめまして。播磨陰陽師の尾畑雁多です。大阪文学学校で小説を学んでいます。  御伽怪談…

尾畑雁多
2年前
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御伽怪談第一集・第四話「狸奴だからね」

   一  寛政(1790)の頃のこと。江戸深川の小奈木沢に近い川端に、徳右衛門と申す長…

尾畑雁多
2年前
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御伽怪談第一集・第三話「当たり前だの」

  一  寛政七年(1796)の初夏のことである。江戸牛込の山伏町に小さな寺があった。派…

尾畑雁多
2年前
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御伽怪談第一集・第二話「化け猫の報恩」

   一  時は江戸時代。天明年間(1782)の五月初旬のことであった。  大阪の農人橋…

尾畑雁多
2年前
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御伽怪談第一集・第一話「残念と申す猫」

   一  時は江戸時代の中頃のこと。番町にひとつの武家屋敷があった。  番町と言えば、 …

尾畑雁多
2年前
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