かりんとう

FC東京サポーター/大学時代 English Premier League 全試合ウォ…

かりんとう

FC東京サポーター/大学時代 English Premier League 全試合ウォッチャー/筑駒中高→慶應義塾大学/2020.08-中体連 監督(高体連コーチ)/2024.04-新社会人

最近の記事

「体育会的社会」への鬱屈

タイトルについて適切な、というか綺麗なタイトルが思いつかなかったのだが、前回のnoteを執筆した後に社内で私の鬱屈を感覚的に共有してくれる先輩と話していて、社内での鬱屈に一つの方向性が見えてきた。それはいわゆる「体育会マインドへの反発だ。「いわゆる」と但し書きを付けたのは自分が体育会的組織への苦手意識は偏見によるもので実体験に基づいたものではないからだ。 そして2作品続いて使った「鬱屈」。このワード自体は、精神的に荒れていた高校・浪人時代を過去のものとして消化できるようにな

    • 新入社員の鬱屈

      「こんなはずじゃなかった」 多くの新社会人が口にするであろうこのセリフ。お恥ずかしながら自分自身もまさにこの状態だ。 コンサルという特性上、ある程度の長時間労働は覚悟していた。退屈な研修は1ヶ月で終わりを迎えたし、業務内容に関しても特に不満はない。実年齢も年次も近い社員が多いプロジェクトに籍を置くこともあり人間関係起因のストレスは皆無。 そもそも、 ①都内から地方への転勤可能性が0に近い ②新卒にしては高年棒を受け取ることができる(みなし残業代が含まれるため時給換算すると

      • Football 思考〜ユニット・個人戦術編〜

        なぜユニット・個人戦術が必要なのか  Football 思考〜現代サッカーの環境 編〜(noteリンク)では、(現代)サッカーの構造について考え、主にチーム・ユニット単位で勝つための準備について述べた。これは、私の監督としての側面だ。だからこそ、今回は私のコーチとしての側面を顕出させたい。 (日々のTR・TMでも、公式戦のベンチにおいても、どちらの私も共存させている。) (どちらの私のことも私の観察者としての側面がサポートしている。) (そのために、試合を観る、書く、記事を

        • Football 思考〜現代サッカーの環境 編〜

          執筆(記録)経緯 私は2020年〜2024年春にかけて、プレミアリーグ全試合をはじめとして年間800試合前後を視聴してきた。また、4年間筑駒のコーチとして日々の練習メニュー設計からグラウンド上での指導、戦術の策定と落とし込み、試合の指揮・采配まで行ってきた。  恐らく、今を頂点に移り変わりゆくサッカーへの解像度は低下(そしてトレンドのキャッチアップ遅延)していくことはずなのでこのタイミングで、2024年夏時点での私のサッカー観の枠組みを書き記して残しておきたい。 戦略・作戦

        「体育会的社会」への鬱屈

          4年間母校の指導者を務めた記録

          私は2020年の夏に母校(中高一貫校の中学部門)の指導者としてサッカー部に戻って以来、練習メニューの作成から戦略策定、ゲームモデル・原則・戦術の考案と落とし込むための方策までほとんど1人で担ってきた。 1〜2年時のオンライン授業に助けられた側面はあるが、授業を3限までに詰め込み、終わったらすぐに母校へ向かう生活。大学での交友関係はほとんどないが全く後悔はない。(無事、かなり余裕を持って卒業できました。) しかし、この春から就職を機に一旦現場を離れることとなった。 (全中予

          4年間母校の指導者を務めた記録

          大学4年間プレミアリーグ全試合視聴した記録

          この4年間どれだけの時間をサッカーに費やしてきたのだろう。 平日は早朝のリーグ・カップ戦やヨーロッパのコンペティションをリアルタイム観戦→他のカードを見逃し視聴。昼過ぎにはグラウンドに立ち指導。帰ってきて翌日の練習メニュー作成後、また見逃し配信を観る。 週末は午前中グラウンドに立って指導、昼にはFC東京をゴール裏から応援、帰ると他のJリーグの試合を見逃し視聴、そしてプレミアリーグを観る。 この繰り返し。 そんな生活も2024年3月(第29節)で終わりを迎える。一般企業に就

          大学4年間プレミアリーグ全試合視聴した記録

          2023J1リーグのトレンド

          2023シーズンのJ1リーグも折り返し地点。プレミアリーグと違って全チーム全試合観戦しているわけではなく(毎節平均4〜5試合程度)、解像度にもバラツキは生じてしまうが、今回はJ1のトレンドを探りたい。 後編で、今回の考察から見える(退任となった)アルベル体制のFC東京の問題点を述べたいと思う。 1. 前提条件今季のJ1リーグの日程は、ACL決勝を戦った浦和とGW期間の1試合を除いては全て週末に組まれている。 これは、コロナ禍やワールドカップ、オリンピックに影響されてミッドウ

          2023J1リーグのトレンド

          22-23プレミアリーグ 全体総括

          2022-23シーズンのプレミアリーグが終わった。 全試合視聴を始めて3年目。(380試合×3シーズン=1140試合!) 来年4月から社会人になり、指導者の現場にはいられないので今季限りだ。 さて、過去2シーズンは全チームの概観を記したが、各チームのファンの方々より解像度がどうしても低くなる。 同じ38試合を観てるのに差が生じる理由は、選手個々の特徴を把握することにまで私の関心が至らないからだろう。戦略、意思共有、原則、振る舞いの整理の仕方、など大枠を掴んで、その日のゲー

          22-23プレミアリーグ 全体総括

          ワールドカップの振り返り・考察と日本代表の今後について

          アルゼンチンの劇的な優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップ2022。 日本代表はラウンド16で敗退し、結果、監督、PK戦などについて様々な論争が巻き起こっている。 この記事ではまずワールドカップというコンペティションの特性を整理し、今大会で私が注目したいくつかのトピックに触れ、最後に日本代表に対する評価と今後求めることを提示出来ればと考えている。 ワールドカップ、ナショナルチームの条件①活動期間が限られる 多くの欧州トップレベルのクラブチームは、戦術的ピリオダイゼーショ

          ワールドカップの振り返り・考察と日本代表の今後について

          美味しい部分を楽しむためのワールドカップガイド

          いよいよFIFAワールドカップ2022カタール大会が開幕します。 普段はJリーグを中心に見ている、日本代表だけは見る、海外サッカーの特定のクラブを応援している。色々なサッカー観戦のあり方が存在するとは思いますが、ワールドカップは観る!という方は多いという実感があります。 でも情報過多すぎて、自分に合ったスタイルで楽しむための知識だけをインプットするのは難しいのではないでしょうか。 そこで今回は ・日本代表 ・強豪国の現状と主役候補(ニュースター候補) ・ダークホース候補

          美味しい部分を楽しむためのワールドカップガイド

          ヴィエラの改革を参考にFC東京の「改革」を考察する

          長谷川健太体制での堅守速攻からの変革を掲げアルベル新監督を迎えたFC東京の2022シーズンが勝ち点49の6位で終わった。 FC東京公式FANZONEが監督インタビューを連載しており、(どこまで本音か分からないが)彼のプランや現状の評価を知る上である程度参考になる。彼は自らをリアリストと評し、今年は「最低限のポイントを現実的に拾いつつ完成度を高めていく」計画であることは繰り返し強調されていた点だ。 そのため結果に関して私としては、残留争いに巻き込まれずにトップハーフで終えた

          ヴィエラの改革を参考にFC東京の「改革」を考察する

          [大会記録]課題と施策

          前回の記事から約2ヶ月。7試合に及んだ新人戦が終わった。都大会まで後2つ。チーム数の多い我々の地区を突破するのは容易ではないが、この壁に3度跳ね返される結果となった。 この記事では4つのトピックからこの大会の評価、そして来季に向けての施策を打ち出したい。 マクロな駆け引き(保持)後方に引き込みボールを動かして相手のプレスラインを越え、背後に出来たスペースを速く、そして最小限の幅でアタックすることが目標であった。 3−2系のビルドアップなのだが、課題としては ・後方1列目

          [大会記録]課題と施策

          新人戦に向けて

          パナソニックスタジアム吹田でのアウェー戦を前にこの記事を書いている。安さ重視で早朝の飛行機で着いた結果、やりたかったことは全て終え、暇を持て余したので備忘録的にサッカー部のことを書いておこう、ってわけだ。 9月、学校行事の時期。私の母校では10月末の文化祭の準備を本格的に始めているのに途中で体育祭を挟むヘンテコスケジュールの真っ只中。 そして、中体連のサッカー部門ではもう新人戦の時期だ。6月にブロック大会が終わってから2ヶ月と少し。準備時間は足りなかった。今年のチームは2

          新人戦に向けて

          「競争」の見え方

          前回の自分のこれまでをストーリーとして辿る記事の中で「競争」というワードを繰り返し出したので今回はその話を。 社会に出ていない22歳の学生視点で世界がどう見えているのか、という文なので視野の多角さや深さは足りていないだろうがご容赦いただきたい。 小さな世界多くの人は、比較をし、されて、相対的な評価の中で生きている。「自分」を捉える時には他者や世間が存在することで個性が見えたり、目標設定出来たりするのでこれ自体が悪いわけではない。 また、優劣の関係が付随するものがある。わ

          「競争」の見え方

          自分のストーリー

          久々のnote更新 離れていたnoteを再度書くことにした。 最近、モヤモヤが解消されないから。そろそろ吐き出しておかないと。 就活で想定よりも厳しい現実を突き付けられたからだろうか。 出遅れたというか漫然と就活に突入し、数回ケース面接をこなしたのみ。 でも、「就活どうにかしなきゃ!」「対策頑張ろう!」とはならない。 収入にも肩書きにも欲が出ない。 自己実現の方向性と一致しないからだろう。 甘えなのかもしれない。逃げかもしれない。 まだ自分が「何者である」かのように錯覚

          自分のストーリー

          指導者2年目

          母校の中学校での指導の2年目シーズンが終わった。ブロック大会進出は果たすものの都大会には出場出来ず。結果としては昨年度と全く同じだが個人的にはより指導者としての枠が広がり、自分を評価する第二の自分を外在させることも出来たと感じている。 指導の際の心構え私が中高で指導者を信頼出来ずにモチベーションを失ってしまった経験に起因している考えだが、1年ごとにメンバーの入れ替わりがある部活動で「指導者のやりたいサッカー」が先行することは不必要だ。 私の仕事は、 ・個々のスキルアップの

          指導者2年目