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早朝、母から電話

最近、母から毎日のように電話がくる
今日も6時過ぎにスマホが鳴る
身体が痛い
歩けないよ
トイレに行けないんだよ
今は這ってトイレに行くしかなくて
誰も来てくれない
おまえは、今日、来てくれるよね

毎回、そんな電話
ごめんね
今日は無理だよと言って電話を切っても
すぐにかけてくる

今時の言葉で言うと
鬼電

私なら自分の思い通りに動いてくれると思ってる

ここを出て病院に入院して治療したい
これが最近の母の願い

腰痛の辛さは、私もヘルニアだからよくわかる

でもお母さん、病気ではない
少しでも自分で努力すれば、少しは良くなる
寝てばかりいないで座ってるとか

でもそれはやりたくない
というか出来ないと言う

私がずっと実家に住んで母を介護してた時は
痛み止めを飲まずに過ごせた
痛いとも言わなかった

たぶん私が、24時間そばにいて
一緒に過ごす事で
不安もなく寂しさも感じなかったのでしょう

病は気こらとはよく言ったもんです

4度めの電話が鳴る
母も必死なんだろう
なんとか私に自分のところに来て欲しい
施設でも母は独りぼっち
それは耐えられないのだろう

私が来ても状況は変わらない
母が気持ちや考えを変えないと状況は変わらないのに
母は自分で変える気はない
私になんとかして欲しい
だって自分は病人だから

認知症だし母の気持ちもわかる
でも私にも生活がある

今ね夫くんのお弁当などの用意をしてるの
私も腰痛だからお母さんの気持ちはわかる
でも辛くてもトイレに自力で行かなくなったら寝たきりになるよ
頑張って自分の事は自分でしようよ
私も頑張るから
一緒に頑張ろうよ

母、夫くんの名前が出たところで冷静になった感じ
夫くんには、何故か嫌われたくないらしく
良い人として見られたいらしい

わかったよ

ここで電話が終わる

大した事ではないのに
また私の胃がムカムカする

明日、午前中に施設に行こうと思う
ついでにヘルニアのリハビリもしてこよう

ここに書いたら
少し気持ちが落ち着きました

母の姿を見る事で
自分の未来を考える事になり
良かったかも
そう思って
今日も頑張ろう

ではまた


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