【断髪小説】田舎からでてきた②

カット当日
10分前に到着するように家を出る
今まで髪型を画像で探すなどをしたことがなかったので、
何も考えずに当日を迎えたのである

美容師「こんにちは。ご予約の方ですか?」

私「はい、そうです。10時に予約した…」

美容師「お待ちしておりました。どうぞ。お荷物預かりますね」

荷物を預け、どうして良いかわからずその場に立って待っていると…

美容師「こちらへどうぞ」

椅子に案内され、座る

美容師「はじめまして。上原です。ご予約ありがとうございます!○○大学の学生さん?」

私「そうです!4月に入学して田舎から出てきたので、美容室を探していたら偶然見つけて。予約させていただきました」

美容師「ありがとうございます!学生さんたちは梅田とかに行くのにうちで大丈夫でした?」

私「はい!ずっと行ってた美容室に似ててなんだか安心すると思ったので」

美容師「嬉しいです!元々僕の母がやってた美容室で!今27歳なんですけど、昨年独立しようとしたときに他探してたんですけど、
地元が好きで、母が引退するってなったので、ここでやることにしたんですよ。
リフォームとかも考えたんですけど、
とりあえずはじめてみようと思って」

私「そうなのですね。緊張もしてたんですけど、こうやって気さくに喋ってもらえて緊張なくなってきました」

美容師「ありがとうございます。リラックスしてくださいね。今日はどんな感じにしたいとかあります?」

私「えっと…いつも伸びた分切るくらいにしてて」

髪の毛を触りながら…

美容師「前どれくらい前に切りました?」

私「2ヶ月くらい前です」

美容師「うんうん!わかりました。」

髪の毛をアップにしながら

美容師「イメチェンしたいとかはないですか?
せっかくこうして大阪にでてきましたし、
変身してみません?」

私「え、え、え、え、どんな感じになりますか?」

美容師「そうですねー!顎より少し上のボブくらいが似合うかなと思います」

私「…」

少し沈黙が続く

美容師「絶対似合いますよ。任せてください」

私「えーどうしよう…えー…」

美容師「無理にとかではないので、また次回とかでも気が変わればでも!じゃあ、今日は2ヶ月分くらい切りましょう。
はじめシャンプーするんで、こちらへどうぞ!」

席を立ち、シャンプー台へ向かう

美容師「倒しますねー。タオル失礼します。」

シャンプーの間、切る方がいいのかな…
いや、辞めておこう
でも、やっぱイメチェンしてみようかな…
はじめてのところだしなー

ずっと、考えていた…

美容師「お疲れ様でした。起こしますねー。
お席までどうぞー」

歩いている途中に…

私「すみません。やっぱり切ってもらえますか?」

美容師「無理しなくていいですよ。ごめんなさいね。僕が急に言っちゃったから」

私「いや、なんかせっかく大学生活始まったし、なんかイメチェンしてみたくなりました」

美容師「あー椅子座ってください!じゃあいいのであれば切っちゃいましょうか」

私「お願いします」

こうして急遽イメチェンすることになった

続く


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