自らの不可能性について

 今の勤務先で働きはじめて、もう5年ほど経とうとしている。社員登用制度もあるが、声がかかったことはない。そりゃそうだ。勤務日を週3日に減らされたことがあるようなスタッフに、そんないい目があるものか。

 未だに実家暮らしであるが、いい加減にしてひとり暮らしをはじめたいと思っている。しかしながら今の勤務先では、給与が低くいくら働いてもひとり暮らしをはじめる事ができない。つまり、どうにかして稼ぎを増やす必要があるわけだ。

 そうなるとまずはじめに思い浮かぶ手段は、転職だろう。仕事を変えれば給与も上がる可能性はある。転職するのでなければ、副業をはじめると言うことも考えられる。副業の収入をプラスアルファとして捉えるのだ。

 問題は、転職なり副業なりの手段を実行できるほど、自分ができが良いかどうかである。正直なところ私は、絶望的ではないかと思っている。転職しようというならスキルがない。運転免許すら持っていない。そもそも勤務日を週3日に減らされたのは、私自身の無能が原因だ。運良く転職できたとしても、また同じ事の繰り返しにしかならないのではないか。副業にしても希望しているものにありつけるとは限らない。いまの勤務先で働き続けているのは、自らの無能を自覚し、転職や副業に可能性を見いだせないからではなかったか。

 こうしてみると、私の人生は詰んでいるように見える。いっそ終活でもはじめた方が良さそうだ。

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