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COSMOS たましいの楽園  大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 ⑳

社会に対する意識

私はこれまで社会というものを自分に身近なものとして捉えることができなかった。

社会、政治、経済、教育、福祉…。

これらの問題は私が今まで避けようとしてきたことだ。

なぜか?

ちゃんと理由があった。私自身に関係していたことだった。


人間はこれまで権力を駆使し、世の中や社会を支配しようとしてきた。

地球に存在する大切な資源をお金に換え、人間としての生活をより豊かにしようと努力してきた。

現代の日本の社会は「人は働いてお金を得ることこそ一番価値のあることだ」という考えに基づいて成り立っている。

高収入を得て、贅沢な暮らしをするためには、社会での名声や地位の確立が必要だった。

そのため幼稚園から大学までの長い人生は「より良い仕事に就くための準備期間」となった。

学問の本質など意味のないものだった。


私は中学2年生の頃からこのようなことに漠然とした疑問、怒りを感じ続けてきた。

しかし誰にもぶつけることができず一人で悩み苦しんだ。

自分は将来どんな方向を目指し、どんな仕事をしているのだろう?

私はその仕事に満足しているだろうか?

私が今、勉強にまったく身が入らないのは、きちんとした将来の職業を見つけていないからだろうか?

もし職業を見つけることができたら、高校を卒業してからの進路や就職までのルートも明確になるのなら、何とかして今すぐ職業を見つけたい。

そんな想いが爆発して、職業探しを開始した。


それが高校2年生の12月頃だった。

生計を立てるための仕事、自分自身を生かせる仕事、天職を見つけようと必死になった。

今の自分が望んでいることのすべてを将来の仕事にかけてみようと決意した。

そんな中、私は広い視野から世界を見たいという願いから、国際関係の仕事がしたいと思うようになった。

ただ国際関係と一言でいってもあらゆる仕事があり、もっと絞りこまなければと感じた。

私は英語を使った仕事というものを高校生になってから漠然と考えていたが、ただ英語を話すというものではなくて、世界を舞台にして働けるような、多くの国に行って魂を刺激できるような仕事がしたいと思うようになった。

そして国際的な仕事や英語の仕事に就きたい人のための本を数冊買って、色々調べていった。


世界の平和が簡単に訪れるとは思わない。しかし何もせずにはいられない。

私は身の回りの社会や世界についてもっと深い洞察を身につけたいと感じるようになった。

私は自分の将来の目標を学問、芸術、宗教の3つの分野に託してきた。

そして今でもこの3つは私を支える全てであると言い切れる。

だからこそ魂を捧げたいと願うのだ。

そして現実として社会に影響を及ぼしたいと思う。


私はコスモスに打ち込んでいくにつれて、自分を社会の中に確立したいと考えるようになった。

弱いまま、不安定なまま、この自分を社会に取り戻したい。

そして魂の中に「社会」を築いていきたいと考えている。

「社会」とは人間の魂の創造物であると思うからだ。

そして「現実生活」とは、「社会と自己が一体になった生活」なのだと思う。

社会も政治も経済も教育も福祉も、結局自分の中に存在していて、それらに対して自分がどう付き合うかという問題は、自分自身の魂ときちんと向き合っていくしかない。


社会や組織は自分の外に存在しているのではなく、自分もその中に含まれている。そして実のところ、自分自身がそれらすべてを所有しているのだ。


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