#2 心療内科へ

私は、過去に、線維筋痛症で心療内科に通っていたけれど、なかなかすんなり予約が取れたためしがないので、予約は数ヶ月待ちを想像していた。

「2週間待ちなら、まだいけるな!」と思い、日々を過ごしていたが、全然そんなことはなかった。

家にいるだけでパニック発作が出て、不安になって泣きじゃくり、何もかもが怖くなってしまった。
家では1人ではなかったけれど、それでも怖くてしかたなかった。

パニック発作の息ができなくなる感覚、手が少し痺れる感覚、冷や汗をかいて血の気がひいてくる感覚、
それのどれも忘れられない。
私、陸で溺れてますか?と思っていた。
忘れたいというより、気にしたくないことなのだけれど。

なんとか2週間をやり過ごし、心療内科の診察へ。
人のいる待合室で呼ばれるまで過ごすこと、誰かに自分について話すこと、うまく症状を伝えられるかわからないということ。


そんなことを考えていたら、緊張してたまらなく、診察を待ちながらパニック発作とたたかっていた。
おさまって!今だけでもおさまって!
と、心の中で願っていたことを覚えている。

名字ではなく番号で呼んでもらえるらしいので、そうしてもらった。なんとなく、そちらのほうが安心した。

受付の方に呼ばれて、問診票を受け取り書き込み、一緒にもらったシートにも書き込みをした。SDS(自己評価式うつ性尺度)だっただろうか。
寝れてる?食欲どう?泣いたりしちゃう?
そんなことを淡々と書いていて、自分の症状とレベルのところにチェックをいれるようなものだった気がする。

書いてたら少しパニック発作もおさまってきて、
「これ、何かに集中してたら気が紛らわせるんだな。」
とかなんとか考えていた。

受付の方に問診票とシートを渡して、10分ほどしたら、別室で看護師さんからの聞き取りがあった。

生育歴や最近の不調に思い当たる原因があるかどうか、そういったことを細かく話した気がする。
とても優しい方で、聞き取りではあるけれど、なんだか安心しながら受け答えをしていた。

そのあとは、看護師さんの内容を引き継いで、医師の診察があった。
色々と話したところ、この日にうつ病の診断はつかなかった(はじめの一回では断定できなかったのだと思う)が、パニック障害の傾向はあるということで、イフェクサーという抗うつ薬を処方してもらった。

イフェクサー自体は抗うつ薬だが、不安障害関連にも効果があるということだった。

なんとか診察を終えて、処方箋を受け取り、
「これで治るかもしれない!」
そう思いながら、家に帰った。

ほぼ顔は泣いていたし、「大丈夫です!なんか病んじゃいました!寝れなくて!」とか、診察で言っていたけれど、そんなことはありません。大丈夫じゃないです。
たぶん、見透かされていたのだけれど、診察では見栄を張るものではありません!素直に向き合いましょうと今なら思う。

続きは、#3に書こうかな。

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