見出し画像

魔のプール開き

昨日は小学校のプール開きだった。
天気は晴れ。気温も高く、プール日和だったにもかかわらず、息子にとっては最悪の日だったよう。

数日前から「プール嫌やな…雨降りますように…」と言っていた息子。

昨年は「なんで男の子は上半身裸なの?!恥ずかしいやん!」と言って、プール開きの日は入らなかった。
ラッシュガードを用意するとなんとか入るように。
家でもお風呂でゴーグルをつけ、頭まで潜っては得意げにプールの話をしていた。上手に泳げるわけではないけれど、少しでも泳げたことが嬉しい様子だった。

猛暑にコロナに町民プールの閉鎖に…泳ぐ機会がなかった我が子たち。プールの授業は不安で仕方がないよう。当然といえば当然なんだけれど…
今年は高学年になり、大プールで泳がなくてはならない。おそらく、それも怖いのだろう。

一年ぶりのプール、楽しいわけがない…

初日は水遊びくらいだろうから、とりあえず入ってみてどうしても嫌だったら次から入るのをやめたら?という私の提案も受け入れられず、見学する、と言ってきかなかった。
プールカードにハンコは押さず、プールバッグも持って行かず。

分団集合場所に行くと、見事に息子以外は全員プールバッグを持っていた。
学校に行くと、ちらほら、持っていない子がいた。ちょっと安心…

それでも息子は教室に入ろうとすると足が止まる。顔も険しい表情。今日はしばらく付き添いが必要だな…と私も覚悟した。

先生にも事情を話し、朝の会に付き添った。
班の子たちもいつも通り接してくれるので、次第に機嫌はよくなっていったけれど、やっぱり不安な様子。結局一時間目の国語も一緒にいた。(授業にはしっかり参加していた。音読もバッチリ!)

二時間目がプール。休み時間にクラスメイトの一人が「僕も見学〜!だっておなか痛いし風邪気味やし、喉痛いし!」と話しかけてきた。
いやいや、元気そうだよ?!どうやらプールが嫌なよう。仲間がいた…!そういえば去年も彼はあんまり入っていなかったな…

息子も覚悟を決めたのか、水筒を持って「タオルはなくてもなんとかなるやろ」とつぶやき、廊下へ並んだ。私もほっとして帰った。

プールの時間中、そのクラスメイトも「プールが苦手」と話していたよう。
教務主任の先生に、何で見学してるの?と聞かれた彼は「そんなこと話す理由ある?」と言い返していた、とのこと。

子ども同士だと本音で話せるんだよね。そうやって仲間と成長していくんだと思うと、やっぱり集団生活って大事なんだと感じる。強要はしたくないけれど、同年代の子たちと過ごすって大切な時間。


早速昨夜お風呂でゴーグルをつけて、楽しそうに何度か潜っていた。
「次は入ろうかな」と、とっても小さな声でつぶやいてお風呂を出ていった。

しばらくは何も言わず、見守ろうと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?