彼氏ができていたけど1ヶ月で別れました。

ゆるゆるやってたアプリ。

仕事が忙しくて、ほぼ放置していたけれど、そんな中でゆっくりと時間をかけて連絡を取ってる同い年の人がいた。

会う約束より前に電話をして。

声が好きだった。

ご飯に行く約束をしたけど、わたしの仕事が立て込みすぎて、2回もリスケ。

もう一回電話をしたときかな。

実はバツイチだということを告げられた。

アプリは「未婚」でやってたのに。

モヤモヤした思いを抱えながらも、離婚の原因や過去の話を、正直に話してくれた彼に、不信感は全くなかった。

◇

ついに迎えた初デートの日。

吉祥寺駅に来た彼は、わたしの好きな顔だった。

距離感もちょうどよくて、あぁ、久々に人を好きになれそうと、その瞬間に思った。

ランチはわたしの好きなカレーを食べて、その後は井の頭公園を散歩した。

コーヒーを買って、ベンチに座って、何も話さなかったり、ぽつりぽつりとお互いのことを話したり。

居心地の良い時間だった。

もう少し、一緒にいたいなと思った。

脱毛の予定が入ってることもすっかり忘れ、彼に「今日の夜予定あるって言ってなかったっけ？」と2回も聞かれるほど、もっとこの時間を過ごしたいと思っていた。

急いで脱毛の予約をキャンセルし、彼と古着屋を巡った。

夜はハモニカ横丁をはしご。

2軒目で、手を繋がれた。
家に言っていい？と言われた。

ああ、またこういう人に捕まったか、と思って悲しくなり、酔いも覚めたわたしは、はっきりお断りして、その日は解散した。

◇

次に電話をした時。

初回のデートでの出来事や、アプリのプロフィールを「未婚」にしていたことを彼に問い詰めた。

すると、彼は素直に反省して、謝罪された。

そして、

付き合いたいと思ってる。だけどどう距離を詰めていいかわからなくて、前回はあんなことを言ってしまった。

と言われた。

彼は学生時代からずっと付き合っていた人と結婚して離婚したので、恋愛経験が乏しいそうで、本当にこういうところ、ダメだなと思った。

それに、わたしの何を知ってるんだと思い、まだ1回しか会ってないからさ、と保留にした。

◇

2回目のデート。

前回お酒を飲んでだいぶ酔った彼は家に行きたいと言い出したのを受けて、今回はもう飲まないと言っていたはずなのに、いきなり飲み屋街に誘ってきたので、がっかりした。

仕事の激務が続いており、心身ともに疲れ切っていたわたしは、お酒をあまり飲みたくないと伝え、喫茶店に入った。

わたしは疲れすぎていて、ずっとため息をついていた。

申し訳ないなと思った。

そこからイタリアンの店に行き、最後はバーに入った。

そこで、告白された。

バーテンダーに聞かれていそうだったので、恥ずかしくてうやむやにしたまま外に出ると、

「俺、バツイチだけどいい？」

とまた告白らしいものをされた。

それもはぐらかしていると、

「あれ、俺告白したよね？」

と混乱し始めたので、返事をした。

こんなにため息ばかりついて疲労感しかないわたしをいいと言ってくれるなんて、ありがたいなと思ったから。

◇

そこから、彼の仕事がうまくいかなくなってきた。

LINEの連絡頻度は今まで以上に減り、3回目に会った時もずっと上の空で、別れる寸前の雰囲気を終始感じていた。

4回目はどこかにお出かけしよう！と日程を決めてから、LINEはほぼ返ってこなくなった。

◇

そして約束の日の前日、痺れを切らしてわたしからLINEをすると、

「俺じゃ幸せにできないと思う」

とダサいLINEが届いた。

わたしが明日会って振ろうと思ってたのに。

悔しかった。

この人のことを、私は全く好きになれなかった。

だから、ノーダメージで別れられると思ってたのに、やっぱり心はどこか傷ついている。

簡単に人と付き合ってはだめだな、と思った。

去年、大好きだった彼氏に振られたのと、ほぼおなじ6月の中旬。

そして、ダサいLINEが来た日に着ていた服は、去年の彼氏と最後にギクシャクしたデートをした日に着ていた服。

もう、この服も梅雨も、嫌いだ。