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窮鼠日記41 眠りの精(ミクシィに過去に書いた日記)

2007年08月21日16:04
昔、学生の頃、アメリカの言葉と文化について書かれたコラムを読んだ。
蹄鉄…
馬の脚にはめる、半円状のあの金具を西部アメリカでは、軒先に吊るす風習があって、魔よけになるという。
緑の目の怪物(グリーンアイズドモンスター)…
シェイクスピアの『ハムレット』に出てくる言葉で、嫉妬で狂った女性のことをそう呼ぶらしい。淵源には、ENVY、妬みを象徴する色が緑だからだそうだ。
ウサギの脚…
ウサギの脚を干してミイラ化したものを身につけてると、幸運が来るらしい。
ホンマかいな?と当時いぶかしんだが、その後テレビでアメリカドラマの『特攻野郎Aチーム』を観てたら、特攻野郎の一人が車のルームミラーにウサギの干し脚を「へへへへ」とご機嫌に吊るしていて、ほんまの風習であることが判明した。
日本人の発想では、かなりありえへん、と新鮮に思った。その本とは別で、『ジャックフロスト』という眠りの精も、当時知った珍しい寓話だった。
イギリスでは、ぐずって、なかなか眠らない子供がいると、ジャックフロストという精霊が窓から入ってきて、子供の目に砂をかけて眠らせるという。「早く寝ないと、ジャックフロストが来るわよ」という子守歌もあり、イギリスでは一般的な寓話であるという。
砂を目にかけて眠らせるというアイディアが、日本人の発想とかけ離れてる感じがして、外国の発想はオモロイのう、と今でも記憶に残っているのだった。
そして最近そのジャックフロストをネット検索で調べてみたのだが、全然ヒットせず、代わりにドイツにサンドマン(眠りの精)という逸話があって、「早く寝ないとサンドマンがやってきて、目に砂をかけるよ」と、ドイツ民謡に唄われており、ブラームスの子守歌として、日本語にも訳されている。
記憶がいつの間にか変遷したのか、もともと仕入れた源泉情報がいい加減であったのか、よくわからないが、ジャックフロストでなく、サンドマンゆうのが、眠りの精の本名らしい。

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