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歌舞伎役者を生きた気分でございます(吉田修一 「国宝」青春篇 花道篇 )
吉田修一さんの長編小説でございます。「怒り」「悪人」「横道世之介」など多くの心揺さぶられる作品を世に出す吉田さんが綴る歌舞伎役者の半生。いやが応にも期待は膨らむばかりでございます。
なんなのよ、この語り口。そう、読み終えたばかりのわたくしはこの作品の世界に首まで浸かっております。
普段は歌舞伎など無縁な生活を送るしがない勤め人。芸の道と言われましても、宴会での一発芸が関の山。
そんなわたくしも吉田さんの匠な筆技に魅了され、まるで一つの人生を生きた気分になるからまた不思議。しかも一世一代の女形 花井半二郎。これぞ読書の醍醐味を存分に味わい尽くさせて頂いた満足感で一杯でございます。
多くは語りません。語れば全てを語らぬ訳にはいかなくなります。ラストシーンまで三代目花井半二郎の姿をどうぞ見届けて頂きとうございます。
拙いレビューにお付き合い頂きありがとうこざいました。これにて失礼させて頂きます。
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