見出し画像

2018.12.5〜7日記「ないことをあるように描く」

5日

朝:なし

昼:牛丼

夜:ラーメン

6日

朝:シュークリームと肉まん

昼:何らかの定食

夜:ラーメン

7日

朝:なし

昼:何らかの定食

夜:ラーメンと半チャーハン

私はラーメンを食べすぎでは?外出すると取り敢えず「ラーメン屋さん 【今いる場所】」で検索する癖がある気がする。それはいつか毒となり将来的に我が身を蝕むのでやめた方が良い(20年後の未来から来たからてさんからの助言)。

この3日間は会社の都合で出張に行ってきた。ちょっとした旅行気分である。うきうきしながら出張の準備をする。遠足に行く小学生のようなメンタルである。

出張先では色々やった。全て割愛。


6日、急にスマホが繋がらなくなってとても焦る。仕事の連絡をしなければならなかったのでソフトバンクショップに行ってwi-fiを貸して貰う。店員さんは困ったような、だけど慣れた口調で現状を説明してくれた。

私は「何か大変ですね……」と言ったら店員さんは苦笑いしていた。その店員さんもすぐに呼び出され、別の人の元へ駆けていく。""社会""がそこにあった。

店員さんがペッパー君に「通信障害が発生しております。大変申し訳ありません」との張り紙をしていたのだが、ペッパー君はそんなこと関係なしに腕を動かしまくってその紙を破き、弦巻マキの声で関係ないことをしゃべりまくっていたのがちょっと面白かった。所詮機械。空気を読めというのが無茶である。

こういう時に人間の本性が出るとはよく言われているので、私は「もしかして今、めちゃくちゃにキレている人を見るチャンスでは?」と思いつき、ソフトバンクショップの近くでしばらく待機してみることに。

きっと「ふざけんなこの野郎!!!!qあwせdrftgyふじこlp(古来より伝わる焦った時の表現)!!!!」とぶち切れまくる人が現れるはずである。そして良くツイッターとかにいる優しく弁の立つ人が上手いこと言いくるめるのである。

その光景を見て私は拍手をするという事をやってみたかった。なぜならありそうな現象なのに一度も見たことが無いので。あとみんなと一緒に拍手するのは楽しそうでもある。

案の定それから何もなく、皆「困っちゃった……」と途方に暮れたり、「いつ頃復旧するのですか」と状況を確認するくらいで、私が拍手できるイベントは発生しなかった。そんなこんなで夕方、何事も無かったかのように回線は復帰する。なんて平和な世界なんだ。

でもやっぱり何事も無くて良かったのである。何だかんだ言って平和が一番である。

帰り、そう言えばと思い多少株を持っているソフトバンクの株価を確認したらめちゃくちゃ下がっていた。

ふざけんなこの野郎!!!!qあwせdrftgyふじこlp(古来より伝わる焦った時の表現)!!!!


7日、出張帰りに秋葉原によって、この日に発売される異種族レビュアーズ2巻の特装版を購入する。おまけ本、完全にR-18である。もうおっぱいとか完全に出まくっていた。えっちなのはいけないと思いますがとても良いです……。

この作品、めちゃくちゃ面白い。「ファンタジーの世界に風俗店があったらどうなるのか」というのをしっかり考察し、リアリティある感じで描かれている。

例えば単眼娘だと眼が大きいことがステータスで、逆に眼が小さいことは「貧眼」と言われ性的魅力が無いとみなす種族と設定している。なので、単眼娘で貧眼の子はいくらスタイルが良かろうが眼が小さいコンプレックスから卑屈な性格になっている。

また、エルフは歳をとっても見た目が変わらないため、見た目しか分からない人間種は歳をとったエルフを指名する。一方でエルフ種は内包する魔力から相手を判断するので、歳をとったエルフを見るといくら外見が可愛かろうが「うげぇ」となる、みたいな感じである。

こうやって「無いけどありそう」な習性や設定をそれっぽい根拠を持って描いている作品は知的好奇心が満たされるので個人的に好きだ。

風俗レビューを模したばかばかしい下ネタも多いため「Funny(おかしい)」な要素も有り、実際には存在しない異種族の生態について描かれているため「Interesting(興味深い)」な要素もある。そりゃ売れるよ、と思う。小説版も同時発売なのでこれもそのうち読もう。

別作品で言うと「ヘテロゲニアリンギスティコ」もまた「Interesting(興味深い)」よりの面白い作品だった。

こちらは魔界に言語学者が赴き、言語や生態の異なる種族とコミュニケーションを取るという作品だ。こっちは言語や文化風習に焦点を当てているので、より学術的な視点から異世界の種族差を考察している。

可視光域が違うため人とは全く異なる絵画体系を持つリザードマンや、嗅覚に優れるため言語では無いコミュニケーション手段を重視するようになったワーウルフ、成長による巨体化と共に発する音声の周波数が下がり、周りの人が声を聞き取れなくなっていくドラゴン。

どれもこれも「確かにそうなりそう!」と思えて面白い。この面白さは空想科学読本を読んでいるときに感じるそれに近い。私はこういう作品が大好きだ。

私も一度「もし異世界にモンスターを製造する企業があったら」と思考実験をして「スライムカンパニー」という小説を書いたことがある。

https://ncode.syosetu.com/n1864du/

書いている分はとても楽しかったので、またこの系統の作品を書きたいものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?