KAWAII WARS ダンス・ウィズ・ヤマンバガール 2
キューティーの首筋に斧の刃が迫る!
だがキューティーは空中で姿勢制御。そのままヤマンバ少女のガラ空きの脇腹に強烈な蹴りを見舞い、壁まで吹き飛ばした! カワイイ!
「ヤマンバ……。とうの昔に絶滅したと聞いていたが」
キューティーはドレスについた埃を払うと、襲撃者の姿を改めて観察した。
戦化粧のような奇妙なメイク、黒いセーラー服とルーズソックス、そしてヤマンバアックス。
まさに誰もが知るヤマンバの姿そのものだ。
カワイイを至上の価値とするカワイイダーの論理を否定し、非カワイイダーでありながら多くの優秀なカワイイダーを葬ったとされる伝説の戦闘集団「ヤマンバ」。
その末裔が襲撃者の正体だろうか?
否、それはあり得ない。
ヤマンバの里がカワイイダー連合の襲撃により完全に滅ぼされたのは200年も前のことだ。
とすれば、この者はヤマンバではなく、姿形を真似たコスプレイヤーと結論づけるのが妥当であろう。
「だが一体どこの差し金だ......?」
身元を探るべくヤマンバ少女の死体に近づく。その時!
「アーウッゼ」
ヤマンバスラングと共に少女が起き上がった!
【続く】
【1話】
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https://note.mu/karate315/n/na1f5b16a9d5a
メイクマネー、したいのさ。