KAWAII WARS ダンス・ウィズ・ヤマンバガール 4
「……アタシの名前はヴェンデッタ。依頼人はもう死んでる。数日前アンタがカワイイドレインをしたからだ」
鼻血を拭いながらヤマンバ少女は言った。
「ふむ……。組織の所属ではないのか。ならもう帰っていいぞ」
キューティーは蝿を追い払うように手を振る。
無論、生きて帰すつもりはない。彼女はヴェンデッタの言葉を信じていなかった。どこぞの組織へ報告に戻るところを確認し、そこで殺す。
「ウッゼ」
吐き捨てるように言うヴェンデッタ。
「何?」
「マジウゼェ。アタシはアンタを殺しに来た。だから、帰るかどうかを決めるのはアンタじゃない。アタシだ」
この時、初めてキューティーはヴェンデッタの目を覗き込んだ。瞳に浮かぶは戦闘の歓喜!
「愚かな。死に急ぐか! キャハ!」
再び猫襲脚で不規則なステップを踏み始めるキューティー!
ヴェンデッタは集中し、キューティーが仕掛けてくるのを待つ。
どれだけ素早く移動をしようと、攻撃の瞬間には接近する。その瞬間を捕らえるのみ!
【続く】
メイクマネー、したいのさ。