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煙のように流れてしまうその前に

僕らは煙のように人生をゆらゆらと漂うこともできるし、大きな川の流れに思いきって身を投じることもできる

時には、海に浮かぶ流氷のように凝り固まって、停滞しながら大きな波に流されてしまうことだってある

たとえ今がどんな状態であったとしても、僕らは周囲の”流れ”と”温度”にさらされながら、日々を過ごしていく

・・・そんな中で、いわゆる『自由な人』とは一体どんな生き方をしているのだろう?

1つ思い浮かぶ姿は、周囲の流れを全く気にせず、世間の冷たさにさらされて傷つくことがあったとしても、懸命に自らの”道”を切り開いていくような力強い姿勢だ

こと日本において、「空気を読まない人」は自由を象徴する姿の筆頭だと僕は感じているのだけれど、一方で、この生き方は難しいと感じる人も多いのではないだろうか

ちなみにここでいう”空気”とは「流れ」と「温度」のことで、時の為政者やメディアが作り出す雰囲気や、僕ら一人一人の行動と温かさによって醸し出されていくムードのことを指す

「空気を読まない人」は、世間の流れになるべく関与せず、自ら流れを生み出すことを目指しながら、自分に冷たく当たる人よりも、温かく接してくれる人のことを圧倒的に大事にしているような、そんなイメージ

・・・僕自身こういった生き方に憧れを抱いていた時期もあるのだけれど、、、

ある時ふと…

「そういえば僕って空気を読める人だ!」と、自分の魅力に気づいてしまったことがある

世の中の流れにとても敏感だけれど、誰かと一緒に流れることもできる…

周囲の温かさに感動して涙することもあれば、冷たさを受け取りすぎて、深く共感を抱くこともある…

・・・これが僕の魅力であり、しなやかな強さだ

きっと、世の中には「空気を読めない人」と「空気を読める人」と、二種類の人間が存在している

空気を読めない人が「俺は空気を読まない!」と決断した姿が、先に例を挙げたような『自由な人』だとすればさ?

僕のような空気を読める人が、「空気なんて読まないぞ!あえてね…!」と決断さえしてしまえば、自分の魅力を最大限に活かせる可能性が広がるはずなんよね

空気に水を差す自由は、誰にでもあるから

空気を読めるけどあえて読まない!という、もう1つの『自由な人』になることができるわけだ

・・・こうして文字にすると簡単に聞こえるけれど、「空気を読んでしまう自分のことを否定しない」って、実際には難しいことだよね…

頭と心に"滑らかさ"がないと、自ら人生を流れていくことは難しいのかもしれない

例えば

世間ではこれが流行ってるよー!周りはみんなこれをやってるよー!

…という周囲の熱に影響を受けすぎて、自分自身が"蒸発"してしまうかのように、何をするのが正しいのか分からなくなってしまうこともある

そんな時には、煙のように空気中を漂ってひたすらに流されてしまう

はたまた

今の自分にはこれしかできない!自分を変えたくなんてない!

…と冷たく凝り固まってしまって、自分自身が"凝固"してしまったかのように、活発な行動ができず身動きが取れなくなってしまうこともある

そんな時には、大陸みたいな大きな存在にすり寄ったり、大海の流れに身を委ねる流氷のように流されてしまう

・・・僕らは、気体になってしまえば世間の流れに溶け込むし、固体になってしまえば世間の流れに逆らうことができない

だからこそ『滑らかさ』を持ってして、時にはギュッと"凝縮"し、時にはトロッと"融解"し、液体の状態を保つことで、水のようにサラッと流れることができるはずなんよね

(Wikipedia様より拝借 エンタルピーって何?汗)

・・・さて。終わりが見えてきました

…もしも、自分が"水"であり続ければさ?

自ら流れを生み出すこともできるし、自らの意思で、大切にしたい人と一緒に流れることだってできる

熱くなった人をヒンヤリとリフレッシュさせることもできるし、寒さに震えた人をホッコリと温めることもできる

・・・どんな魅力や行動だって「自ら由し!」とすれば、誰かにとっての"恵み"になっていくんよね

きっと僕らの心は渇きすぎると、空気になってしまうんだ

タバコの煙やドライアイスみたいに、いつか消えてなくなってしまう

だからこそ、まずは自らを潤すことを忘れずに
そして、他者を潤すことも忘れずに

そうあり続けたいと思う

・・・読んで頂きありがとうございました!

筆が走って長くなってしまいましたが、読んでもらえて嬉しいです(*^^*)

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【軟水のたそがれ】
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このnoteは筆者のツイートを深堀りするエッセイです。
※毎週日曜日の夜に更新!

新たな1週間が始まる前に、何か大切なことに気がつくキッカケになれば嬉しいなと思っています(*^^*)

水はあらゆる流れに身を投じることができるし、自ら流れを作ることもできる

世の中の動きに流されるのではなく、「主体的に流れること」を大切にしたい

そんなおもいを込めています

⇒コチラのたそがれもぜひ!

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