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その時まで、しばしの別れ!

2022年1月21日

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18年間ともに生きてくれたにゃんこが亡くなった
「耳をすませば」か「猫の恩返し」か記憶にないがそこから「バロン」の名をもらった(女の子なのに男爵なの?ってさんざん言われた気がする)

お寺はお料理を出す場所だから猫は飼えない
そんな実家で家族になってくれた最初のにゃんこだった


なにか心が動くとき、ひとつの感情をもっていることはあまりない
人の前で話をするときも、緊張、嫌悪感、高揚感、わくわく、不安などいろいろんな感情が重なり合っている


彼女の死を聞いたときとても悲しく
だけど悲しいという感情しかなかった

そこに後悔や自責や虚無感は全くなく
ただただ穏やかな悲しみがあって
それがとても不思議で初めての感情だった

時には友であり、時には師であり、妹であり、猫であり
それはわたしの見方によって変わるだけのもので
彼女自身はきっと敵にも味方にもならず
ただ彼女として生きた
だけなのだと思う

知らない人には絶対に寄り付かない男性嫌いの彼女が
年末年始はほぼ初対面の夫にべったりだった

彼女はもう長くないかもしれない
だけど何かしてあげたいだなんて差し出がましい
わたしはわたしができるなりに彼女といよう
なんて思った3週間後だった

ただわたしとして生きる
とても自由だけどとても覚悟のいる生き方だと思う

わたしになにか教えてくれようだなんて彼女はきっと思ってない
だけど学んだことは数えきれないほどあって
今のわたしをつくってくれている


人も動物も植物も
それぞれがあるがままあるように生きるというのは
そういうことなのかもしれないなー

悲しみを乗り越えるでも忘れていくでもなく
受け取って大切にもっていられる人でありたい

お浄土がまた会える世界だったらいいな

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