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海に続く線路

昨日、ツイッターで「海に続く線路」について初めて知った。

なんでも、ジブリ映画の『千と千尋の神隠し』の舞台モデルになったと噂の場所で、これが今話題になっているのだ(でも、この噂は間違いらしいが)。

この場所を撮影し、インスタグラムに上げるのが一部で流行っているらしい。いわゆる"インスタ映え"する景色ということだろう。

しかし、問題はこの場所が私有地であることだ。この土地の所有者が、無許可で侵入して写真を撮っていくインスタグラマーたちに怒りのツイートをして、それが反響を呼んでいる。

私も気になって少し調べてみたが、まあ、マナーは悪かった。無断侵入して写真を撮っては、スタバのカップを捨てていく。
私有地なのだから、その土地の所有者にクレームを入れられても何も文句は言えないだろう、といった感じだった。

ただ、それより気になったのは、この件に関する一般人のリアクションだ。鬼の首を取ったように悪を攻撃するその姿勢。
私には低俗なものに見えてしまった。

少し前のnoteでセクハラ問題について書いたが、そのときと同じような気持になった。今の世の中は、勧善懲悪が声高に叫ばれ過ぎている。問題に関係のない人たちまでが、一気呵成に正義を叫んでいる。

あなたたちは他人を裁けるほど清らかな人間なのだろうか?

私には自らが清らかな人間であると言える自信はない。とても愚かな人間であるという自覚もある。だから、他人を裁くことだけはしないでおこうとつねづね思っている。

自らを戒めること。

こういう問題に触れた時に私がとるようにしている態度である。他人を断罪しない、正義の面を被って自らの抑圧された怒りを発散しない、関わらなくて済む問題ならあえて首をつっこもうとしない。

自分がまともな人間になればいいのである。自分が少しでも人間として日々成長していけばいいのである。
他者に口出しする必要など一切ないのだ。

とまあ、くだらないことを書いてしまった。
その結果が今の私の人生なのである。

このnoteを読んでくださった方々、私の生き方などは真似しない方がいいでしょう。この世界がどんどん嫌になり、醜い生存競争を争うモチベーションがなくなってしまうので。

ありがとう