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いてらさんは書き言葉の人で、F値でいうところの明るいレンズの持ち主で、たぶん天与の構成力の持ち主。(いてらさんnote2021年2〜7月)

第8回!そして最終回。長いよ!

小説の執筆を始められたことと、ご友人に紹介された占いの結果の戸惑いを語られている。いてらさんのnoteから、いてらさんがパリピじゃないのは理解しますけど、そんなに影が一緒だったかなぁと振り返りつつ、結びの言葉、決意表明を嬉しく読みました。

順調そうです。

深澤佑介さんの企画に参加されたのですね。いてらさんのnoteの使い方を振り返ると、企画に参加するのが巧みだなと感じます。(内面の葛藤は、語られないと分からないからかもしれないですが)。さて、「文章が怖い」と感じた方の価値基準が分からないのですけど、いてらさんの持つ闇に対する理解も、闇の取り扱い方も、note読んでいて不安や心配になることは、何も無いですよ。

隠しても覆ってもその腹の底からにおい立って来るような、人間の本性を書きたいと思っている。倫理と本性の狭間で弱々しくもがいたり、激しく揺れ動いたりするのが、私たち人間だと思うからだ。そこに、真実があると思うからだ。
https://note.com/itera/n/n0437d1dfda6d

この人間観や創作のスタンスも、よく分かりますし。言葉に人生の重さを乗っけるのが上手いと感じていますけど、書いたことに対する誠実さもお持ちな気がするのです。

総合大賞に映像化がついてくるの、凄いですよね。豪華な製作陣。1人で活字を生み出すだけでは、経験出来ない体験ですね。クリエイター集団を、いてらさんの作品が惹きつけたとも言えますよね。映像化された方も、原作も、全員凄い。

お子さんを育てていると、幼い日の記憶が呼び起こされること、あるのでしょうね。何か事情のある男の子が同じクラスにいて、ある日事故で亡くなったこと。その子が好きだったふりかけと、保育園時代のいてらさんの心の動きが描かれています。

これ、難しい題材ですよね。ご遺族や同級生だった幼いいてらさんの受け止め・理解・救い・納得は書けても、一般的にどう感じてどう理解するのが望ましいかを仮に書いてしまえば、乱暴だと思うから。乱暴だと感じる線を踏み越えない点に、さすがだなぁと思わされました。

いやいやいや、怖い怖い怖い。ネタバレ避けたいから、何も言えないです。いてらさんの代表作の1つだと思います。素材の良さもあるけれど、語りの巧さの勝利。怖いー。

自制すること、周りを見ること、これらはもう何年間も彼に言い続けてきて未だ改善されていなかったのだった。
https://note.com/itera/n/n8f5c99838278

いてらさんは旦那さんと相談なさったと思うので(このnoteには何も書いてないけれど、最新のnoteでパソコン教室を探してみようかってありますよね)、言って聞かせることに疲れたのかもしれませんね。いてらさんは、幼い頃から引用した部分は得意だったはずだから、余計に辛いと思う。

noteでしか存じ上げないけど、息子さんいい子ですよね。

以下、私が書くことは検討済みかもしれません。でも、本当に困られると思うので、通訳の真似事をします。

僕は医師でも教師でも無いけど、個人的な経験をシェアします。病を発症する前は循環気質のある子でした。嬉しいとはしゃいじゃうし、沈む時もあるし、自分の気質と付き合いにくかったです。大人になっても。やけに仕事が捗る時と、どうも上手くいかない日の波がある大人でした。(いてらさんのお子さんが、同じ気質だとは考えていません。判断する立場にいない)。私は内省する子だったので、小学生の内は私が早熟過ぎて友達との人間関係で困りました。母からは「中学まで待て」と言われて、中学に通い出して、いい友達に恵まれました。

で、双極性障害の当事者によっては「高くなる(軽躁状態以上になる)」ことが分からないと嘆く方もいます。私は、専門家と相談して「活動できる鬱」で保つようにしています。(理由などは長くなるので省略します)

この経験をもとに一意見を述べると「テンション上げて、はしゃぐこと」と「自制・周囲を見ること」の相性は悪いので、小学四年の子に教えても分からないと思います。病なら人生経験積んでる50代とかの当事者も、分からない人は分からないのですから。

「そもそもテンション上がると、自制も周囲を見ることもしにくくなるよ(視野狭窄起こすよ)」と、もしいてらさんが必要だと思われたら、旦那さんや担任の先生と話し合って下さると、息子さんが分かる形で教えてあげられるかも。

(余計なことを長々書いてごめんなさい。優しい男の子の親御さんが、苦労されるの見てられなくて)

国際結婚は勇気いると思います。国民食だけでなく、育った文化と違う文化の中で生きるし、異邦人になるから。デメリットが惜しくないくらいに、旦那さんはいてらさんと出会ってしまったのではないかなぁと、思うのでした。

noteを集中して全部読んだ方は何人かいるのですけど、書くことから創作・公募へ繋がること、毎朝四時起きで頑張れる精神力は凄いし、noteの中の人が想定した使い方のど真ん中を行かれていますね。1年で書いたnoteも、惹きつけた読者も、なかなか出来ることじゃないので尊敬します。

女子は男子とは違った難しさがありますよね。しんどいけど、何が起きているのか理解出来るから、胸を貸してくれたのかなと読みました。良い先生と出会われましたね。

「魔女」が何者なのか、幼い日の想いがどうなったのか明らかにならないけれど、いてらワールド、いてらさんのエッセイのスタイルが確立された結果のように思えるのです。写真だとピントと合う部分とボケの部分があって、ボケ味が美しいことありますよね。いてらさんは、レンズではなく、言葉でそれをなさってる気がします。

明るいレンズ(F値が小さい)は、被写界深度は浅く(ピントの合う範囲が浅く)なります。一眼レフみたいなレンズ交換式のカメラと、コンパクトデジカメ(スマホ)では、一般的に被写界深度が浅いのは前者の一眼レフやミラーレスです。レンズ交換出来ますから。いてらさんの、文章というカメラは、一眼レンズ寄りの明るいレンズに思えるのです。明るいレンズだから、光を溜めて闇も書けるのかもしれませんね。

今年を行けば、干支一回りになるのですね。炎と氷の組み合わせは、良い組み合わせに思えます。ご家族のご健康とお幸せが続いて、良い旅になりますように。

以前のnoteに、いてらさんはお父さん似ってありましたよね。他のご家族が意見しにくくて、「あんた言って来て」と頼まれるポジション。似てるけど、すごく似てない面もある。親子の問題は難しいし、いてらさんもそんな問題と直面された。noteに書かれたことは、助けてくれた母の知恵ですよね。嬉しいことも困ることも、半々ぐらいなのが、もしかしたら親子かもしれませんね。

命を見送ること弔うことと、死と弔いがまだ分からない幼い子達と、いてらさんの子ども時代のエピソードが語られます。0か1かではなく、グラデーションになっているのも、いてらさんの世界かもしれない。熟す・朽ちるを、感じ取れるのは、きっと内省する方だからかなと、読みました。

不思議なことが起きましたね。いてらさんの自己分析というか解釈を読んで、なるほどと思いました。

早熟な方だから、色んなことがあったのですねと読みました。いてらさんの中の、きっと大事な記憶で、文章にしてそっと見せてくれたのではないかな。

参加した方も、読むことに専念した方も、あの水準の作品を生み出す方が、めちゃくちゃ謙虚なことに驚いたのではないでしょうか。控えめに言って、スーパープレイでしたよ。

👆未読の方がいらしたら、是非読んで欲しい。この作品が、覆面作家状態で登場した時のドキドキを、きっと想像出来るはず。

これは、怖い話のはずだけど、私は平気でした。霊感無いからかもしれないし、連れて帰ってしまっても「ごめん、クリスチャンだから、宗教も文化も違う」が通じる気がするので。学生時代の直接的な経験も怖いけど、旦那さん経由っていうのも怖いですね。

マシュマロ開始されたのですね!

話し言葉ではなく、書き言葉の人なのは、過去のnoteで語られていますね。Twitterは速度が速すぎたり、文字数が短すぎるのかもしれません。幼い頃から、想像力が豊かで旅を求めていた様子を伺えて印象的です。スキリアクションの写真についても、お夕飯が芋だらけって話も和みました。細かなこと気にしてたら、男の子3人を受け止められませんよね。お芋、美味しいし。

隙間時間の活用にはスマホが最適だし、私もスマホで更新しますが、あの水準のエッセイと小説をスマホで執筆出来るの、凄いなあ。ニツカさんのノートnoteをきっかけに書かれたnoteですね。

危ないですねー。事故の原因がアーティストの歌と色気と、他人に説明するの難しいですよね。私から見て異性、女性の色気なら分かるし、男性もこの人に惹きつけられる人はいるだろうと、納得することあります。色気って、他者の調子を狂わせますよね。

本も読まないし書く勉強したこと無いよと仰るいてらさんの一年ちょっとの激烈な変化は、旅する人がお仕事や育児や家庭などで役割があって、そうそう簡単に旅に出られないことと関係があるかなって思うのです。どう見ても、メインウェポンが書き言葉ですし。細切れの時間で作品を仕上げることは、とても難易度が高い挑戦だから、いてらさんは言葉にすることを愛されてるのだなぁと、受け止めています。

ラブストーリーですね。旦那さんのトラウマかなぁ、照れもあるのではないかなぁ。奥さんが飾ってくれたら、嬉しいと思う。お子さんの悪戯は、心臓に悪いですね。冷蔵庫は危ない……。

猫野サラさんの企画ですね。ふみぐらさんの世界と、いてらさんの世界が重なりましたね。とても不思議。不思議だけど、ふみぐらさんを思うと、不思議なことは何も無くなるのでした。

準備なさってると書かれていた作品が完成したのですね。怖い。お話の仕掛けとしては、竜宮城のはず。細部がしっかりしてるし、以前書いたように、いてらさんの言葉はピントを合わせることもボケさせることも出来るから、小説の現実味を出すのに効果を発揮してますね。狂気というか主人公の身には大事件が起きているのに、社会は容赦なく日常が続くのが、好きです。

プラトニックラブというか、不思議な青春ですね。なるほど、いてらさんのエッセイが小説に思える人もいる理由が分かったかも。語り、構成がとてもよく出来ているから、エッセイだよと言われなければ青春小説だと、僕は受け取ると思う。

「構成力」って、それこそ小説の書き方やプロットの作り方を学んで磨くはずなんですけど、もう獲得なさってるのが不思議。「話すの苦手」(書き言葉の方が向いてる)と自己認識されている方が、旅を求める魂を持って生まれると、こんな奇跡が起きるのかもしれないです。

「レンズ」の話をニコンの記事貼り付けてしましたが、パンフォーカス(近景から遠景までピントが合っている。被写界深度が深い)カメラは、旅先の記念写真や絵葉書撮るのに適してますが、被写界深度をコントロールして、ボケ味を出せるカメラの方が、「表現」には有利です。

👆だいすーけさんは、マクロレンズを使われています。見事にボケが出ますよね。私から見ると、いてらさんの言葉は「被写界深度が浅い明るいレンズ」で、もしかしたら天性の「語りの巧さ(構成力)」をお持ちだと思います。表現やるなら、どちらも極めて強力な武器です。

たなかともこさんの企画ですね! ふみぐらさんの作品を読むと、読む前と重力が少し変わる気がして、いてらさんの文章からそんな気配を感じたのでした。

現時点の最新作です。息子さんの熱量の向こうに、「内なる火」を持った少女時代とお母様との関わりを、振り返って読み解かれています。木のようだって例えられたのが、胸に残ります。息子さんがやりたいことと格闘して、挫折したり上手くいったり、豊かな経験が出来ますように。

👆続きのnoteは、こちらからどうぞ。この数日、いてらさんちの通知欄を騒がせて失礼しました。でも、ピンポンダッシュではなくて、全部確かに読みました! 「書き言葉の人で、明るいレンズで、構成力が高い」というのが、私の気付いたことです。

「闇」については、悪意や狡さや外に出さないもののもっと深くに、狂気があると思うのです。とことん内側を見る方なのは、noteから感じ取れたけど、いてらさんは仮に狂気の域まで潜ったとしても、読み手がダメージ受けないように配慮出来ること、力をコントロール出来る点を尊敬します。

お邪魔しました!

👆ヘッダーは、だいすーけさんからお借りしました。

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