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#美味しいnoteの歩き方 逆佐亭 裕らくさん①

「あの人のnoteの使い方いいよね」。「この方は美味しそうに食べる」ってイメージが、「この方はnoteを美味しそうに食べる(遊ぶ・用いる、etc.)」と転じて、 #美味しいnoteの歩き方 タグが生まれました。

今日から個人企画の第3弾。裕らく師匠こと、逆佐亭 裕らくさんのnoteへお邪魔しているカラストラガラです。どうぞよろしくおねがいします。

引用したい言葉たち

これを機にいろいろな人と繋がれたら、そして不特定多数の皆様に僕が書き上げたものを発信してほんの少しでも何かしらの感情を刺激したり共有出来たらいいな、と思い今こうして筆を執っている次第だ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n08cd5fa8f6e6

セルフ襲名前の自己紹介です。ここで書かれた思いを、その後の作品を通して実現されていますね。有言実行、立派。

いや、言えない。意味が分からない。話が進まない。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7b72aa40079f

レトリックというか話術というか、膨らませ方が巧みで、文章好きです。

全然知らなかった。何故もっと早く教えてくれなかったのだろう。酷い話だ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7b72aa40079f

本音も少し混じってそうで、でも、シレっと他人事のようにボケを挟んでくるスタイルも、心に残ります。

(いい歳してワクワクし過ぎて眠れませんでした)
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7b72aa40079f

さりげない自己申告。このあたりで、少年の心忘れずにいる方だと確信しました。

「にゃー」と。(想像力よ)
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7b72aa40079f

いかようにも「にゃー」を翻訳できる方だと思うのですけど、敢えて書かれない。読んでいてずっこけました。裕らく師匠の狙い通りです。悔しい。

完全に余談だが、その子猫騒動から数か月後。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7b72aa40079f

「余談」がむしろ、本題。少年時代の思い出を伺ってたら、ちょっとした事件が。男の子のお母さんお疲れ様ですって気持ちになります。

ランドセルの懐の広さよ。

夏は嫌いだ。
 
何度でも言ってやる。
夏が諦めるまで。
負けを認めて二度と僕の前に姿を見せなくなる、その日まで。
何度でも。何度でもだ。ちくしょうめ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/nfe597a36f1b5

シャットアウト芸というのでしょうか。断じて認めないスタイル。UV対策ではなく、存在自体と戦われている。その発想は無かった。着眼点が勇者です。

はっきり言って僕はサーフィンというもの自体を信じていない。
https://note.com/kurobuchi_310/n/nfe597a36f1b5

「あの夏に乾杯」タグがあったばかりに、サーファーも、真っ白な部屋も、チューブやサザンオールスターズも、とばっちり食らってます。

ぜんぶ夏がいけない。

「…パパ。これはそら豆だよ」
 
 
ちげーっつってんだろ!
マジかお前!
 
頑固がすげーな!
頑固が止まらねーな!
親の顔が見てみたいわ!
https://note.com/kurobuchi_310/n/n4314a57b3154

ボケてツッコミつつ、根負けされている。

愛情を注ぐ裕らく師匠と、受け取るお嬢さんの関係が、すごくいい。

たった一度だけのミスで、
「パパのお馬鹿。パパなんて可愛くない。パパなんかもう知らない。」
と散々な言われようである。
出勤前、今からまさに家を出ようとしている瞬間の「ベルト貸して」とか断るに決まってんでしょうよ。何そのタイミング。秒で飽きるくせに。
https://note.com/kurobuchi_310/n/na244108eae7c

素敵な子育てエッセイに育ちそうな話題を、イントロに惜しみなく投入されて、斜め上に駆け抜けるスタイル。強い。

では逆にこう考えてみよう。
「いつものように何時間もかけてうんこしっこの面白い話を書いたら、
掛け算的に超絶面白い記事になるのではないだろうか」
と。
https://note.com/kurobuchi_310/n/na244108eae7c

逆に……。

一度気になったら居ても立っても居られず、
当時やっていたSNSであるmixiにて近況報告がてら似たようなケースの体験談を募ったのだが、
まぁ出てくる出てくる。おならが喋った報告例が。
https://note.com/kurobuchi_310/n/na244108eae7c

体験談募ってしまわれたのですね。

そしてオチ。曲を聴くたびに、あの曲紹介を思い出す呪いにかかった気がします。裕らく師匠のスタンド、射程距離長すぎやしませんか。

セロリとか、マヨネーズが無かったらどう食べるのか。
あんなものはただの植物の茎ではないか。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n2e8ec5f5ebe6

マヨラーのキモチを描いて、「新興宗教」タグに到達されている。斜め上を駆け上がる力が強い。

一周回って、妙案な気がしているのは私だけでしょうか。(うわ言)

ほら、宗教の勧誘断る時に、「マヨラーなんで」で察して貰えるようになると、便利じゃないですか。宗教戦争するにしても、セロリやブロッコリーを何で食べるかで揉める時に、テロは起きないでしょうし。

カレーライスは飲み物で、マヨラーは宗教、いいと思います。(うわ言)

「おっさんのくせに朝シャンなんかして来月から水道料金を上げられたりしないだろうか」
https://note.com/kurobuchi_310/n/n75bc0982bb2b

いやいやいや、私もいい大人ですけど、朝シャンで水道料金上げられたら辛い。抑圧と反発の流れとはいえ、細やかな理不尽を捕まえてくるのが上手い方だなあ。

すごいなタピオカ。
これがタピオカの効果か。そりゃ売れるわけだ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n75bc0982bb2b

「買ってよかったもの」タグ。心の中の少年の鮮度が高い、裕らく師匠にしか現れない効果だと思う。ボケなのに、「あれ? タピオカってそういうものだったよね」って、錯覚しそうになる、危ない。タピオカが摘発されかねません。余談ですけど、少年てあだ名つけるの上手いですよね。

「昨晩何もしてない奴に殺虫剤を噴射しまくったじゃねーか」という皆様のお気持ちもわかるが、
いつまでも過去に囚われているようではダメだ。大切なのは“今”この瞬間なのだから。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n48956ec8298a

"Lucy In The Sky With Diamonds"いいですよねって思いつつ、脳内で出てきたイントロは"Strawberry Fields Forever"でした。裕らく師匠の文章を集中的に読むと、バグるみたいです。(責任転嫁酷い)

裕らく師匠と虫との戦いがつづられています。

ジョジョっぽく加工された写真が奇跡で、カメラ目線なんですよね。助けて。

百歩譲って僕に専門的な知識があって、何かしらの成功の秘訣を知っているとします。
それでも僕はそれを記事にすることはないでしょう。
何故なら僕はそこまで気前の良い人間ではないからです。出来るだけ独り占めしたいのです。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n9cb09d610209

巧みに韻を踏み、ほぼラップな見出しに連れられて、不思議な結論へ。書けないと仰りつつ、パロディになってる。かつ、引用部分が鋭いツッコミでもあると思うのです。

クラスの女子に「わたし、佐藤君の事、別に全然好きじゃないよ?」と告白もしてないのに何故か突然フラれたこと。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n4aca044bf1b7

裕らく師匠は中学時代の出来事だから、うん、青春のひとコマというか、自意識過剰な人達の集まりだから、こういう貰い事故ありますよね。

安全圏で「たのしー(語彙力)」って、読んでるのもヒドイので、誰も得しませんが、私の恥を晒します。貰い事故繋がりもご縁です。

社会人になってからのこと。「みんなで話し合ったんだけど、カラストラガラさん私のこと好きでしょ」っていきなり言われて、「斬新な告白?」って受け止めて、食事数回行ったところ、「なんか違う、好きじゃないし、私達付き合ってない」ってフラれたことがあります。

振り回されるのは嫌いじゃないですが、投げ飛ばされることと振り回されることは違うと学ばされたのでした。

その残酷な世界と、
ときに向き合い。
ときに受け入れ。
ときに戦いながら僕らは生きていくしかないのだ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n4aca044bf1b7

手に触れられる日常と、大切にされている作品を、言葉でつなぎ切ったと感じました。凄い。

と、このように。
善意も時として人を傷つけることもある。
勿論、僕が誰かに向けたそれが相手を傷つけてしまうこともあるだろう。
人を傷つけてしまうのは悪意や敵意だけではないのだ。
しかし、結果は同じでも。
そうであったとしても。
それでも僕は問いたい。
其処に何があるのか。を。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n274c87446646

「と、このように。」の部分で、稀有な体験を書かれて読者を笑わせて、ふっとこうして懐に入ってしまう。緩急のつけかたが、魔術師です。

「まぁ、大半が『長くね?wwww』という感想だったが、概ね好評ではあったように思えるな」
https://note.com/kurobuchi_310/n/n48cef38ef0e2
「あ、ごめんなさい。深く考えましょう。やっぱ思いつきはダメだ。考え過ぎるくらいにしてください」
https://note.com/kurobuchi_310/n/n48cef38ef0e2

セルフ襲名される前の自己紹介です。

裕らく師匠の脳内会議を、ZOOMみたいな感じで記録できたら面白そうだと思うのは、私だけでしょうか。

今回は僕が今まで出会ってきた数々の謎ネームについて語っていきたい。
 
まぁ、本当は冒頭の“鬼”の話がしたかっただけなんで、もうこの時点で気が済んでいるんだけど。
https://note.com/kurobuchi_310/n/ncf7bbd8001e2

「もうこの時点で気が済んでいるんだけど。」と書かれつつ、斜め上にフルスロットルなのが凄い。

今までの人生でこれを超えるあだ名はそうそうない。
どの業界で何を成し遂げたかもわからないのに大御所なのだ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/ncf7bbd8001e2

「大御所」が気になります。よほど頼りになる方なのかな。大物感がある方なのかもしれない。裕らく師匠が面識ないという、微妙な距離感なのもツボです。

でもやっぱりちょっと眠さが限界というか、さすがに無理なんです。ほんとに。
なので、あの、ごめんなさい、ほんと。
俺、ちょっともう、帰っていいですか?
明日からはまたちゃんとやりますんで。
https://note.com/kurobuchi_310/n/ncf7bbd8001e2

眠いのに頑張ってしまわれたのですね……。

僕は出来る限りゆっくり話し始める。
 
ママはもう怒ってなんかないよ、という事。
帰ったらすぐにごめんなさいしよう、という事。
そして、いつもみたいに三人で一緒にご飯を食べていっぱいお話ししよう、という事。
 
「ほら、お月様」
https://note.com/kurobuchi_310/n/n94fe8bfdbb09

「なんだったんだあの時間」タグがついてます。タグでもオチをつけるスタイル、いい。確かに脳の処理が追いつかないですよね。お疲れ様です。

エッセイに描かれた優しい時間があったから、お嬢さんは「満たされた」のではないかなあ、そうだといいなあって思いました。

感情の起伏に乏しい僕と違い、嫁は非常に感情豊かである。
すぐカッとなって怒るし、ちょっとした事で笑うし、なんてことない事で泣く。
それを見て「忙しい人だなぁ」と思いながら日々過ごしている。
 
ただ、僕のような無感動な人間からすれば「なんてことない事」でも、
彼女のような人からすれば「なんてことなくない事」なのだ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n1f0efd8ade4c

ご自身と奥様の描写、興味深く拝見しました。私には冷静さに感じられる要素が、裕らく師匠には無感動として感じられるのかもしれないですね。

そして嫁が帰ってきたら理由を聞いて、そしてそれをちゃんと謝ろう。
きっと今回も嫁の言い分に僕自身が納得してしまうだろうから。ちょっと悔しいけど。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n1f0efd8ade4c

理由を聞いて納得すること。理解できてしまうこと。もしかしたら違うかもしれないけど「折れてあげる」こと。釈然としない気持ちを抱えつつ、謝る腹が出来ている。この積み重ねが、家族の歴史になるのだと思いました。

人生とは悔恨の連続である。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n54a1aab1de7e

「ハッシュタグどう付けるか悩むやないかーい」タグに、ほんとそうですよねと言いたい。なんという事故。ネタバレしないように、ぼかしますけど、事故を起こした方が、その後どうなったか心配です。

でも、そんな人が何かの縁で僕が書いた文と出会い、
ほんのひとときでも苦しい事や悲しい事を忘れて笑顔になれるなら。
僕の両手の届く範囲で、僕の両手に抱えきれるだけの貴方達が笑えるなら。
それだけで僕としては本望だ。
https://note.com/kurobuchi_310/n/nd3f09e0c7fb8

書かずにはいられない方の矜持に触れた気がしました。気迫というか。

言葉は傷つけるし、救いもしますね。悪意ある人は意識して傷つける。カウンセラーは意識してケアを試みる。

でも傷つくにしろ救われるにしろ、それは受け取り手が選ぶことのように思うのです。だから私達に出来るのは、それぞれが出来る範囲の配慮をして、願って祈って言葉を放つだけ。その足場になるのが、矜持や気迫ですよね。

しかし、よく考えてみて欲しい。
人生というものの大半は苦しいことや辛いことや面倒くさいことが占めている。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n21150a0a54c9

事実ですね。

そんな奴は、なんというか、多分だけど、
明日骨折する。
多分だけど。する。
というか、して。骨折。お願い。
https://note.com/kurobuchi_310/n/n21150a0a54c9

反論ではなく、懇願していくスタイルが好き。「忘れ物しろ」とか「ちょっとお腹痛くなれ」みたいな、カジュアルな呪いを連想します。

「なんてこった……」
https://note.com/kurobuchi_310/n/n7df8f14b0d08

平和な休日に、小説のクライマックスとシンクロするかのように、事件が起きるなんて。裕らく師匠、ネタの神様に愛されていますね。

「僕はこんな早朝から一体何を書いているのだろう」タグを見て、記事投稿時間を見たら「2019/10/19 06:26」。「確かに早朝ですね」と、思わず去年のカレンダーを確認しました。土曜日かな? 大安って書いてありました。

何ていうか、通勤電車じゃなくてよかったですねとしか言えない……。

拝見した記事

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これまでとこれからの話
吾輩は猫好きである
サーファー、全員○○説
頑として娘
夜明けの放屁を君と一緒に
罪深き マヨえる子羊よ
走れエロス
虫 in the Sky with Diamonds
ハウツー・オブ・ザ・デッド ~貴方の成功にまったく役立たない12の事~
この美しき残酷な世界では
其処に愛はあるのか
脳内 某所にて
名前をつけよう
馬鹿と娘と月灯り
紫煙をくゆらす
嵐の先で逢いましょう
貴方が笑えばそれで、
つぶやき 2019/10/14 03:59
忍び寄る風邪に、僕は何度も
すべての道はパリに通ず

編集後記

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父と娘の素敵なエッセイもあるけど、基本、みずみずしい少年の心を燃料に、笑いにステータス全振りした作品達。

面白いツッコミ入れるスキルないので、素直に感想を述べてみました。邪魔になっていないといいのですけど。

リアルタイムに盛り上がれたnoterさん達が羨ましいけど、一気にまとめて、全部初見の状態で読むことが出来るのも、これはこれで幸せです。

明日はどっちから弾が飛んでくるのか楽しみです。

それでは、また。

Thank you for taking the time to read this.