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大学生が一冊の雑誌に影響されてアフリカまで訪れてしまった話

「コンピューターにはアフリカが足りない」

これは日本版のWired vol.29の冒頭で編集長の若林さんが引用した言葉です。この言葉に端を発した、「ワイアード、アフリカに行く」という特集がなければ今の自分はどこで、何をしていたのだろうか、とさえ考えてしまうほど、この特集との出会いは強烈なものでした。

はじめまして、このブログ(Note)を運営している理系大学生(休学中)のみなみと申します。簡単に自己紹介をさせていただくと、小中高大と大阪を出たことはなく、中高では部活に精を出し、大学では学生団体に明け暮れたりとした日々を過ごし、特に大きすぎる人生の起伏を感じることもなく、めちゃくちゃにやりたいことがあるわけでもなく、ある意味では恵まれて育ってきた温室普通学生であることに対してなんとなくコンプレックスを抱いて過ごしてきました。

そんな僕も、中途半端系、理系学生には訪れるある種の宿命的な進路の悩み、「大学院への進学」にぶち当たり、このまま進学してもいいのだろうかという葛藤をしながら、もんもんと大学3年の夏(もうちょっと早くから考えろや感)を過ごしていました。

そんなある日、定期購読していたWiredが家に届き、冒頭に述べた文章に出会いました。正直言って1割もこの言葉や特集の内容は理解できていないかもしれないです。

ただ単に自分の中でつながることのなかった「アフリカ」と「コンピューター」、しかもそれが「足りない」ってどういうことなんだろうという好奇心のみだったと思います。それでも自分の全く知らない世界と遭遇したこと、その中でも特に興味を持ったルワンダという国の特集との出会いに心が躍りました。

『世界を率いるんだ、リスクをとって新しいことに挑戦するんだ—ルワンダのこの気概こそが、ここにいることの最大のアドヴァンテージだね』
『ルワンダの人々から感じたのは「自分たちの国の未来は自分たちでつくる」という想いだった。』

恥ずかしながら当時の自分はルワンダで虐殺の歴史があったことも全く知らず、その歴史的な背景も踏まえた現在の発展をこの特集からはじめて知りました。記事の中にある、この文章たちが自分の心を強く動かしました。

そこから紆余曲折はありながら、調べるうちに興味が増し、さして大きな原体験もない自分だからこそ、ルワンダがたどったすさまじい歴史を、発展を、自分自身の目で見て、耳で聞いて、肌で感じたいと考え、ルワンダのアジアンキッチンでインターンをさせてもらうことになりました。

もしもWiredを購読していなかったら、もしもあの時、あの場所にいなかったら自分はどうなっていたんだろう、それでもきっとまた違った未来が待っていたんだろうし、今のこの先に待っている未来も何が起こるかわからない。

だからこそ、人生何があるかわからないで、おもしろいなあとつくづく思います。実際に現在ルワンダの地に訪れて5日間しかたっていないのですが、ここに来るまで、ここに来てから出会った人やモノ、さまざまなものに影響されています。(また別の記事に更新します)

正直まだ「アフリカが足りない」という言葉を、頭ではなんとなしに解釈できても、腹に落ちるまで自分に落とすことはできていないです。これから4か月間、自分のできること、やることをしっかりやることが一番近道だと思い、日々頑張っていこうと思います。

このブログでこの地から離れるときに、自分なりに「コンピューターにはアフリカが足りない」という言葉が何を指すのか、それを感じてどうしたいのかという「自分なりの解」が出せるように、日々感じることをまとめる意味でも、このブログも週1~2のペースで更新していきたいと思います。最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。


大阪大学の理系学生(休学中) アフリカが足りないという言葉に魅せられ、ルワンダに4か月間のインターンシップに来ています。主にこっちでの生活で感じることを徒然なるままに綴っていきます。