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次世代のコミュニティとは?独裁vs言論の自由

おむすびチャンネルという2022年にできた新しいコミュニティに参加しています。参加するには課金が必要、無料では一切利用できない会員制クラブの様相を呈しています。

おむすびチャンネルが他のコミュニティと決定的に違うのは「不適切」と認識されたユーザが強制退会させられる「BANシステム」が運用されている点です。

BANされる1つのステップは、ある参加者に対し「不適切と感じた」別の参加者が「通報」を使うことで運営に投げ込むことができるというものです。複数の通報が寄せられた場合、審査のプロセスを経て「強制退会」へ至るそうです。

ユニークなのはこのBANシステムがとても強権的な運用となっていることです。これは従来型の無料SNS、有料オンラインサロンなどではみられない「利用者に対し運営の力が極めて強い」関係性を作り出しています。

これは一般的に「独裁」と呼べる状況かもしれません。

独裁 vs 言論の自由

最近、BANシステムにより強制退会される人が少なくないようで、その処遇をめぐって運営vs利用者の軋轢みたいなものがたびたび発生しているようです。

ある利用者からは「言論の自由が保障されていない」という論点が示されました。

しかし、運営(出資者含む)の回答は「一般的にSNSでは言論の自由が保障されるものだが、ここはそもそもSNSではない。だからそれを保証しない」というものでした。

SNSでは無い何か=次世代コミュニティ?

ここは"SNS"ではない。

この言葉の意味を理解するにはしばらく時間が必要と感じました。

わたしはこの見解に対し賛成でも反対でもありません。「SNSではない」という表現がとても興味深い (interest) と感じましたし、もっとその先の世界を知りたいと感じました。

PVを稼ぐための罵詈雑言が正当化された時代

古くは2ch、現在はTwitter などの無料SNS。すべて「広告モデル」で運用されるため、「人を集めること」がそのプラットフォームを維持するための前提条件となっていました。

つまり、プラットフォームは人を集めるために過激な言動を容認し、炎上などを放置(容認)していたといえます。

「よくそんな酷いことが言えるよね」と呆れ返るリプライを平気で飛ばす人。Twitter やYouTube などにはいまだにごまんと生息しています。

面と向かった人には言わないことを、オンラインでは平気で言う文化。これはある意味では「言論の自由」が保障されている状況とも呼べるのかもしれません。

しかし、これこそが現代の"SNS"の姿であり、私たちはこの"SNS仕草"が骨の髄まで染み込んでいて、何が問題なのかもわからない状態に陥っている可能性を思索し始めてしまいました。

ここは安全

おむすびチャンネルに参加してわかったことは、"質が低い人"を見かけないことです。本当にびっくりするほどいないのです。

この快適な状況を生んでいる要因の一つ。「独裁的なBANシステム」が一端を担っていることが明らかであると考えます。

一方で独裁であるがゆえに、「納得できない」理由によるBANリスクもはらんでいます。

この状況では「安心して発信ができない。」「いつ"通報"されるかわからない」といった不安の声も出ていました。

私はここにいたいのか、いたくないのか

各論に目を奪われると目的を見失ってしまうと想像します。

私は以下の観点でおむすびチャンネルとの関係性を築くのがよいのでは?と考えました。

【問い】わたしはここに、

・いたいのか
・いたくないのか

1ヶ月に1回、定期的にじぶんへ問いかけることです。

・いたい → 継続課金する
・いたくない → 退会する

継続課金するとは、

(1) 独裁が示す方針に従い、
(2) 自己認識を改め、
(3) 改善することで、
(4) コミュニティ機能を最大限利用する

を指します。

例えば不公平な扱いを受けたとき。「あの人は許されたのに、この人は許されなかった。これは不公平だ」という主張をすること自体が、おそらく無駄なのでしょう。なぜなら独裁だからです。基準は常に変化します。

たぶん、それでいいんだと思います。

もし、それが許せないのであれば?

いますぐに退会ボタンを押せばよいのでしょう。

おそらく、ほんとうにただ、それだけの話な気がしてきました。


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