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KARAN(からん)
2019年11月24日 22:17
私は今、とてつもなく動揺している。手に握られているのは、1通の手紙。定位置になりつつある机の中に入れられた茶色の封筒は、スマホでメッセージを送り合うことに慣れてしまっている私にとっては、異質なものでしか無かった。私の名前だけ書かれ差出人がわからない封筒を、赤く錆びついたカッターで開けた。封筒に書かれた文字しかり、便箋の折り方しかり、差出人は私と違って几帳面な人なんだろうと思いつつ便