気持ちが落ち込まずに食費を抑えるには
定年退職して定期収入がなくなると、生活費の管理に気をつけないといけなくなる。生活費で変動幅が大きいのは食費で、今のように何もかも値上がりしていると、ぜいたくできないな、と少しばかり寂しくなる。そんな気持ちにならずに食費を抑える方法はあるだろうか。
退職後1年近くやってみて有効だと思った方法、というか考え方は、次の3つの組み合わせだ。
1 ハレの日はお祭り外食
ハレの日といっても、不思議の国のアリスのように何でもない日でいいので、ぱーっと外食したい気持ちになったらお金を使う。寿司、天ぷら、鰻などは家庭でできない料理だ。次に書く理由でステーキも。自分の身の丈に応じた店で、金額のことはあまり考えずに食べる。安くて美味しい街中華でも、あえて定番炒飯ではなく、その店でいちばん力の入っていそうな単価の高い料理を頼む。
2 牛肉と刺身を買わない
普段の料理では、タンパク質とカルシウムを確実に摂ることにしている。だから魚や肉をけっこう買うのだが、食品スーパーでは最初から牛肉と刺身は見ない。この二つは買わないと決めただけで、かなり節約できる。その代わりに外食でステーキや寿司を食べるのだ。外食と家庭内とで自分の納得がいくメリハリをつけると、節約の理由がハッキリして、気持ちが落ち込まない。
3 ご飯はおひつに移す
日本食の一汁一菜はとても合理的だ。安くてもサバや豚肉、鶏肉は簡単な調理で美味しくいただける。野菜は具沢山味噌汁でいただく。あとはカルシウムが摂れる小魚を副菜に。そして気持ちをアゲる仕掛けは、炊き立てのご飯を小さなおひつ(見出し写真。内径16センチ)に移して食べることだ。これだけでも、ご飯がいっそう美味しく感じられる。高級旅館に来たような気分になれる。おひつ自体はそれなりの値段がするのだが、精神的には十分に回収できる初期投資だ。
食費より時間を節約したいとき
家でも忙しないときはレトルトに頼るしかない。お気に入りは𠮷野家の冷凍の牛丼の具。レトルトご飯はどうしても風味が落ちるが、𠮷野家の味がそれをカバーしてくれる。何か副菜やレトルト味噌汁があれば、多忙時の割り切りメシでも大満足だ。
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