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大切な時間  起床編

僕にとって大切な時間はなんだろうと考えた。
朝起きたところから考えてみた。
こんなことしか思いつかないが、僕の大切な時間。

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休日に目覚ましが鳴り、程よい感じで目冷め、ぼーと布団の中で座り込む。
周りは静か、家族は誰も起きて来る気配はない。

テレビをつけると綺麗な景色が映し出される。
ぼーとしばらくそれを眺めて、ゆっくりと脳細胞を目覚めさせる。
それから、コンロに火をつけてお湯を沸かし始める。
珈琲をおいしく飲みたいが、あいにくインスタントしかない。
小さじ一杯くらいをカップに入れ、お湯を7割、2割に牛乳を入れる。
ほどよい温度になったころ、珈琲をそっと口に含む。
朝一の水分を与えられた身体は、さらに目覚めを確かなものへと変えていく。

起きて30分経過したが、家族は誰も起きて来ない。
僕は気にせず、洗濯の準備を始める。
今日は洗濯の量は少ない。ラッキーである。
そう思いながら、洗剤を見ると柔軟剤の残りが少ない。在庫が残り一つ。
何処かのタイミングで買わないと。

あとは、洗濯機に任せ、本日の朝ごはんは何かと台所を漁る。
どうも今日はパンのようだ。特段、オカズもないようだ。
ひとつため息をついて、卵でも焼くことにしようと思い立った。
炒り玉子でいいだろう。卵3個にお砂糖少々、あと牛乳。
ささっと焼いてハイおわり。
パンはピザソースを買っていたのでそれでいいかな。
あとチーズをのせ、オーブントースターで3分。

寝室で何か聞こえる。そろそろ起きるのかな。
のぞき込むとまだ起きそうにない。よしよし。

今のうちにとテーブルにピザパンと炒り玉子を運ぶ。
バラエティ番組は好きではないが、旅番組は好きだったりする。
電車に揺られながらの旅は大好きだ。

車窓が映る番組を見ながら、パンを口に入れては珈琲で流し込んでいく。

どうも、あくびが聞こえ始めた。どうやらお目覚めの方々がいらっしゃるようだ。
僕も両手もあげて、大きなあくびをした。

休日のささやかな時間は終わりを告げた。

#大事な時間 #起床 #小説 #エッセイ


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