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吉野家vs丸亀製麺

こんにちは、からKINGです。
今回は庶民の味方、吉野家を見ていきたいと思います。

まずは同業界の各社比較から
■ 業界 各社決算比較

飲食業界 比較

実は、吉野家・トリドール(丸亀製麺)・サイゼリヤってほとんど同程度の売上なんですね。
すき屋のゼンショーは多くのブランドを抱えており頭一つリードしています。
こうやって同業種を並べてみると、意外なほど原価率が似通っていたり、販管費(人件費・マーケティング・家賃など)の比率がどこも大きいです。
どこも駅前に立地してCMバンバン流してますからね。

業績は2020年まで順調に伸びていたものの、その後のコロナショックと子会社「京だる」の売却で売上高は減少しています。

引用:バフェット・コードより

■吉野家の企業情報
IR情報 | 株式会社吉野家ホールディングス (yoshinoya-holdings.com)

以下吉野家のIR資料より
〇ブランド:
吉野家(約70%)、はなまるうどん(約15%)、その他・海外(約15%)

〇吉野家の戦略
[吉野家事業]
収益力の向上を目指して、店舗を改装して女性やファミリーを取り込むこと、店舗開設の投資を低減すること、牛丼だけでなく「唐揚げ」を第二歩柱にすることだそうです。
なるほど、女性客を取り込むと言えば少し前に「生娘の〇〇ブ漬け戦略」をぶち上げて大炎上してましたな。
僕は今は無くなってしまった「ベジ牛」が大好きだったので、あれ、ファミリーや女性客にもウケると思うので復活してほしいな、唐揚げはおなか一杯だから。

[はなまる事業]
最近は丸亀製麺に押されて町で見かけることも減りました。
店舗数は全国で500店舗とのことで、店舗数の少なさはどうしてもハンデです。ただ、テイクアウトが好調でセルフレジ等の省力化も図っているとのこと。

[その他事業]
広島本社のラーメンチェーン「ウィズリンク」と、僕の大好きな魚介系ラーメン「せたがや」が参加にあり、ラーメン事業を第三の柱にしたい、ということです。
ラーメンって、全国チェーンに成功したのは餃子の王将と天下一品くらいのイメージで、競争が厳しすぎるので大きく展開するのが難しい事業なのではないかと思いますね。

■中期経営計画
2022年~2024年の3ケ年計画で、「進化と再生」をうたっています。
「既存事業の業態進化」「成長事業の強化」「M&A機械の探求」とのこと。
中期経営計画 | 経営方針 | IR情報 | 株式会社吉野家ホールディングス (yoshinoya-holdings.com)

■DXについて
実は知らなかったですが、吉野家だけでなく牛丼各社はオンライン販売に結構力を入れていますね。

そのほかのDXに関する取り組みとしては
・国内グループ全社でのクラウドアプリ環境の整備と活用
・次世代基盤システム(本部・店舗)の再設計
・オンラインオーダー、デリバリー、ブランドアプリ
・システム関連投資のグループ管理と集約
・バックオフィス機能の完全統合
・ベストプラクティスの共有・横展開

→結構オーソドックスな印象だけど、逆にこれから取り組みをはじめるということで、ライバルのトリドールは上をほぼ完了させていることと比べると、ちょっと出遅れている感があります。
 またすき屋や松屋が自動券売機で先に食券買うスタイルの中、吉野家っていうと人が手書きメモでオーダーとるスタイルを続けていていた印象です。
 「モバイルオーダーやタブレットオーダーでコスト削減の成果が出ているので、今後増やしていく」とか、もともと保守的な社風だったのかな。

 成長戦略にある女性やファミリーを取り込むメニューや店舗づくり、デリバリーが成長できれば、まだまだ伸びしろがあると思います。自己資本比率も高くて健全な財務と、120年の歴史と牛丼=吉野家の圧倒的知名度という武器を活かして、伝統をまもりつつ、積極的・攻撃的な世界展開を期待します。

詳細情報 - Yahoo!ファイナンス

バフェット・コード
https://www.buffett-code.com/company/9861/



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