コントのような日常⑤〜2度の驚き〜
結婚して1年が経とうとしていたある夏の日曜日。
旦那さんは、友人たちとフットサルへ、私は友人とショッピングへそれぞれ別々に出かけていた。
夕方になって帰宅したら、旦那さんが布団で寝転んでいた。「ごめん、どうやら腰をやってしまった。全く動けない。」とのこと。病院に行こうにもお盆に入るため暫くどこの病院もやっていないのと、動こうにも動けないので、様子を見ることになった。
旦那さんが言うには、ゴールキーパーでボールを止めようと膝をつきながらすべりこみして防御した時に腰に激痛が走ったとのこと。
痛みに耐えながら車に乗って帰ってきたものの。帰ってきて風呂に入り、着替えて布団で昼寝をして起きたら動けなくなったそう。。
とりあえず、以前にもギックリ腰的な物を経験していた旦那さんは、暫く安静にして動けるようになったらお盆明けに病院に行こうかなとのこと。私は、始めて腰を痛めた人を見たのでどう対処してよいか分からずとりあえず様子をみることに。
旦那さんはこの土日を含め来週まで夏休みに入ったから良かったものの。私は明日から月曜、火曜と仕事があるため、とりあえず布団から動けない旦那さんのためにコンビニで2日分の食事を買っておくことになった。
その日の夜、叫び声を上げながら小さな脚立を杖代わりにトイレに立つ旦那さんを見て、え!死ぬのでは?本当に大丈夫なの?と心配する私を横目に、とりあえずトイレに行くにも激痛で叫びながら移動する姿をただ見つめるしか出来なかった。
(というのも、手伝うことがあるかと思って声かけたけれど、変に手伝いとか危ないのでそっとしておいて欲しいといわれたため。)
とりあえず、翌朝出社してしまう私は、2日分程度の朝食、昼食(+ゼリーなど、食べやすそうなものあれこれ)かなりの量を買って、うつ伏せのままなるべく動かずに食べれるように枕元にクーラーボックスを置いて簡易冷蔵庫を作り家でた。
そして、定時に会社を出て、片道1時間半の帰路につく途中だった。家の近くの大通りのバス停で降りてすぐ、タイミング良く道の向かい側の飲食店の照明がパッと消えたのである。
ん?店が閉まるには中途半端な時間だし、私がバス停を降りてすぐでタイミングを見計らったように電気が消えたのだ。どうしたのかな?と思ったら、暫くして救急車が近づいてくるではないか。。
これは、マズイ!すぐ裏手のアパートに私たちは住んでいる。万が一火事が起きてアパートにも燃えうつったらあぶない。家には動けない旦那さんがいる。と急いで道を渡ってアパートへ帰った。
あとから、ニュースで見たのだが、どうやら店内のキッチンで炎が上がったらしく、炎で電気系統が故障したのか電気が落ちたそう。食べていたお客さんも途中で店を出されたそうで、幸いにもボヤ程度ですんだことを知った。
そうとは、つゆ知らず家に着いてとりあえず裏手の飲食店で火災があったようだと伝えると、そうなんだぁと割と冷静な旦那さん。とりあえず、外を見て大丈夫そうな事を確認し一安心した。
そして、明日の出社に備えて不足の食べ物がないか簡易冷蔵庫(クーラーボックス)をみると、中身がほとんどなくなっていた!!!!!
(え!2日分の朝食と昼食とちょっとしたデザート入れといたけど。。ほぼ入ってない。)
「あれ?ほとんど中身食べた?!あれ、2日分の朝食、昼食が入ってたんだけど。。」と言うと。「え!そうなの?1日分かと思って食べちゃった。(テヘッ)」と旦那さん。
①目の前でタイミングよく飲食店で火災が発生したこと。
②2日分のご飯をわすが1日で食べきった旦那さん。
1日の終わりに2度驚く出来事が起こるとは想像でき無かった。(これは、未来に語り継がれる我が家の出来事である)
なお、結局旦那さんの腰はというと、夏休みの9日の間で病院に行くことなくすっかり歩けるようになり、もう今更休み明け病院に行く必要はないという旦那さん判断にて終焉をむかえた。