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数字は「どれだけ人の役に立てたか」の指標。経営視点で数字を眺め、会社を伸ばしたい

※こちらは2019.10.24に公開したものです

経理とは、会社のお金を管理するだけの仕事ではありません。カラダノートの経理担当社員は、その数字が何を表しているのか、どこに改善の余地があるのかなどを、投資家や経営者の目線で見ようとしています。成長への意識が高い彼の数字に対する考えや、仕事で大切にしている価値観をお伝えします。

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子どもとの時間を大事にしながら、休みの日にも成長を感じられる仕事を

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▲大学院時代は会計プロフェッション研究科で管理会計のゼミに所属。数字で経営分析をするおもしろさにのめり込んでいった(写真左から3番目)

数字やデータを見るのが好きで、それを得意領域として仕事に生かしている人は数多くいます。しかし、数字やデータを見る視野の広さや視座の高さは、人によって大きく違います。

2019年現在、管理チームのリーダーとして経理業務を主に行う吉村淳も、小さいころから定性的な感覚を定量的な数字に置き換えて考えることが好きでした。

吉村 「小学生とか中学生のころから、趣味で数字を見ていました。たとえば音楽を聞いていて『いい曲だな』と思ったときに、その感覚だけで終わらせずに、実際に CDは何万枚売れたのかなど、数字で見ていくことが好きだったんです。

数字に着目した理由のもうひとつは、『そばにいる人の役に立ちたい』という価値観が根底にあるからです。

人の役に立つために一番身近なものが、お金でした。どんな人でも生きていく上でお金には関わっていくので、お金に関する知識があれば、社会でも役に立てると思いました。なので大学では商学部に入り、会計士を目指しました」

吉村は、数字を生かして経営を広く見渡せる会計士の仕事に就き、自分のキャリアを築こうと大学卒業後も勉強を続けました。しかし、会計士試験には不合格。その後、人材派遣企業に経理として入社しました。

仕事や企業に不満はありませんでした。しかし、子どもが生まれたことで、生活の変化とともに、もどかしさを感じはじめます。

吉村 「子どもが生まれる前は、休みの日でも仕事につながる勉強をしていました。ビジネス本や経理に関する雑誌を読んだり、他社の IR事例をチェックしたり。でも子どもが生まれてからは、そういった自己啓発や仕事につながる時間が取れなくなってしまいました。
BtoBの企業だったので、たとえば子どもを遊びに連れて行ったとしても、そこでの経験は仕事には生かせない。子どもはかわいいので育児はしたいのですが、自分の社会人としての成長を、休みの日に感じることができないというジレンマが出てきました。

ワークとライフが連動し、双方にとってより豊かなものになるものはないかと、転職を考えました」

子どもと過ごす時間を、社会人としての自分にとってもネガティブにしたくない。そんな気持ちから、転職を決意。BtoCの企業を中心に検討していきました

「家族」と「成長」、「理念」と「ビジネス」。マッチしたふたつの価値観

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▲仕事も家族も大切にしている吉村。フレックスを活用して朝早く出社し、その分早めに帰って家族と過ごすなど、時間の使い方を工夫している

転職活動を進める中で、吉村が大切にしていた軸があります。そのひとつは「家族を大切にしていること」です。

吉村 「この会社は価値観がマッチしていたんです。入社前から PR Tableの記事を読んでいて、会社として、社員が家族を大事にできる文化をつくっていることが見てとれました。事業内容も、家族のデータを有効に使っていかに家族の生活の向上につなげていくかを考えていて、いいなと思いました」

もうひとつの軸は、「会社として成長していく意思を強く持っていること」。自分の成長と会社の成長が共にあるような環境を求めていたのです。

吉村 「面接で話を聞いたときに、カラダノートは理念だけではなく、それがビジネスとして回るかどうかもよく考えられていると感じました。

メディア事業の広告ではなく、意思決定支援事業が収益の柱になっていることは外からは見えなかったので意外でしたね。そして、ビジネスの観点は強いのですが、代表の佐藤の第一優先はあくまでもユーザー体験で、その次に売上や利益がある。

これは入社後に感じたことですが、本当に毎日毎日、佐藤が『家族のために』『健康のために』と話しているんです。その姿を見て、こうやって本気で考えている代表がいる会社だから、きっとブレないなという信頼が増しました。安心してついていけるなと思いましたね。

あとは、面接をしてもらった CFOの平岡が、記事で見た写真よりもかなり爽やかだったことも印象に残っています(笑)」

会社のビジョンコンパスである「ヘルシーウェイ」にもつながる、理念とビジネス(収益)とのバランス。そこに魅力を感じ、吉村は入社を決意しました。

会社と個人の成長をすり合わせ、相乗効果で伸ばしていきたい

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▲どんな仕事も自ら率先して行動することでメンバーに背中を見せる吉村の姿勢は、メンバーからの信頼につながっている

経理として入社後、吉村は管理チームのリーダーを務めています。彼が入社するまでひとりで経理の仕事をしていた社員に、前職でのキャリアを生かして仕事の工夫を教えるなど、チームとして業務の効率化を図っています。

吉村 「通常業務をやっているだけだと問題点や改善点が見えてこないので、今は業務を可視化して、課題を洗い出しているところです。そして、まずは定型業務をできる限り自動化させていきます。
早めに守りの業務である定型業務を固め、そこから提案業務に入れるようにしたいですね。提案業務とは、たとえば他社の数字をまとめて比較し、自社の立ち位置を明確にすることなどです」

吉村が経理となるに至った根底の価値観は、「そばにいる人の役に立つ」こと。それは、彼の仕事への姿勢にも大きく影響しています。

吉村 「どれだけ人の役に立てるかというのは、どれだけ自分が成長するかにかかっていると思うんです。今、人事担当がキャリアコンサルタントの勉強をしていますが、そういうキャリアアップしようというメンバーの意欲はとても大切だと思います。
それを、会社が求めるものとすり合わせて、相乗効果が得られるようにもしていきたいですね。

今は、その将来像というか、会社やチームとして『こういうことをやりたいね』と、大きな絵を描いている段階です」

さらに、仕事をする上で長期的な目線で考えられるのも吉村の魅力です。

吉村 「最小のコストで最大の成果を得られるように、先を見て仕事をしています。何かタスクがあるときに、『この人に任せたら今は時間がかかるけど、経験しておけば将来的にはこのくらいの成果が出るだろう』と考えて任せてみるとか。ある意味投資目線で、長期的に見据えるようにしています」

市場を読む眼を養い、経営陣と共に会社を支える存在に

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▲具体的な目標に向かって、今何ができるかを逆算して動いているからこそ迷いなく進めるのは、吉村の強みだ

個人として株式投資をするなど、企業に関する数字を見て考えることが得意な吉村。今後は、冷静に経営を見渡し、投資家目線で話ができるようになりたいと意欲を燃やします。

吉村 「穐田さん(投資家であり株主の穐田誉輝氏)に憧れているんです。株式投資をしている中で、穐田さんが代表を務めていた会社の経営資料を見る機会がありました。いいビジネスモデルだなと感じ、決算説明会の動画を見てみたんです。

すると、ビジネスモデルは聞けば聞くほどしっかりしているし、資金調達のタイミングといった『市場を読む眼』がすごいと感動しました。先を読む目線が鋭くて、だからどの会社でも利益を出せるんだなと。最強の投資家だと思います。

僕は投資家になりたいというよりは、投資家くらい経営がわかる人材になりたいと思っています」

社内にいながら社外からの鋭い目線で経営を考え、経営陣と議論を交わし、会社を支えたい。なおかつ、事業会社でそれをできることがベストだと吉村は考えています。

吉村 「企業の経営って、きっと人の役に立つために行われていて、それがどのくらい役に立ったかが、数字に表れていると思っています。数字を見ると、『この会社はこれだけみんなの役に立っているんだ』ということがはっきりとわかる。だから数字を見るのが好きなんです。
投資家という第三者としていろいろなところに手を出すのではなく事業会社にこだわるのは、この会社が好きということもありますね。
家族というしっかりした軸があって、自分と同じ価値観を持っている。そういう会社にはやっぱりコミットしたいですよ。そこに自分の全部の力を入れて一緒に伸びていきたいなと思います」

現在、吉村は自社のアプリやECサイトなどを自身の子育てに活用中。カラダノートに入社しなければ知らなかった子育て情報などを家庭で生かしており、ライフとワークがバランス良く回っています。

会社に関する数字をたどることで、会社がより良くなるための課題や改善策が見えてきます。数字のプロフェッショナルとして、吉村はこれからも家族の健康を支え、笑顔を増やすことに貢献していくでしょう。