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【意外な症例も紹介】 脊椎圧迫骨折は外傷である

こんにちは、やまだです。

今回は、少し変わった記事になっています。
というのも、つい最近、このような感じの高齢な患者様が来院されました。

これと言って覚えはないんだけど、少し前から徐々に腰が痛くて、接骨院に通っていたんだけど、だんだんと症状が強くなってきた。接骨院の先生は、「姿勢が悪いから」といって、姿勢を良くするストレッチや運動をやってくれたけど、一向に良くならないどころか、症状が悪くなってきている。


上記です。

高齢の患者様なので、圧迫骨折も念頭に評価をしていくと思いますが、意外と見逃しやすいのか、そもそも圧迫骨折を考えもしないのか、、、

僕自身も、少し前までは、圧迫骨折を侮っていました。

年取れば、自然と起こる骨折だから、治療と言っても骨粗鬆症の治療をするしかないから、僕の手におえるものじゃない。

こんな感じで、他人事だったんですよね、、、
しかし、ちゃんと勉強したら、できることはたくさんあり、対応できないと患者さんに申し訳ないので、しっかりと診ていきたいと心を入れ替えました。

勉強した現在は、圧迫骨折も「 初 期 治 療 」が非常に重要になる「 外 傷 」だと思っており、他の腰痛との鑑別をし「 確 実 に 発 見 で き る 」知識とスキルが、まずは必要でという結論です。

まずは「圧迫骨折」という疾患をしっかりと認識し、見逃さないようにすることが、最初のステップです。

今回の記事は、脊椎の圧迫骨折についておさらいしつつ、記事の後半では、僕が経験した圧迫骨折と非常によく似た症状だった「 意 外 な 症 例 」を紹介していきます。

おそらく、基礎知識がないと気づきもしない症例ですが、意外と罹患してい方も多く、気づいていないだけで遭遇している可能性あるかも、、、と反省した症例になります。

この「意外な症例」に出会ったのをきっかけに、整形外科、運動器疾患だけでなく、もっと視野を広げる必要があるなと感じました。

皆さんの、医療従事者としての、視野を広げるためのきっかけになれば幸いです。


それでは、学習を開始していきましょう。


① 脊椎圧迫骨折は外傷である

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外傷マガジンで、脊椎圧迫骨折ってなんだよ、、、

って思った方も多くいらっしゃるかもしれません。
そう思っている時点で、圧迫骨折について、結構知らないことがあるかもしれません。

加齢によって起こるあれでしょ?骨粗鬆症の治療しないと良くならないんじゃ、医者じゃない僕には関係ない。


そう思うかもですが、スポーツ選手の脛骨の疲労骨折では、

スポーツのしすぎで起こるよるあれでしょ?運動停止しないと良くならないんじゃ、僕にできることはない。


とはならないはず。

・運動の中止
・スポーツ復帰に向けたリハビリ
・患部の安静をはかるための固定・免荷


疲労骨折を起こした後、選手が満足のできるプレーをするために、経過に応じて、いろんな対応をしていくはず。

高齢者の圧迫骨折も同じで、圧迫骨折を起こした後、患者さんが不自由ない生活を送るために、経過に応じて、さまざまな対応をしていく必要があるのです。

もし、圧迫骨折の治療について、大まかな経過や、何による痛みなのかの鑑別に自身がない方は、最後まで読んでみてください。

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経験豊富な柔道整復師たちが〝リアル外傷〟現場での〝リアル〟な整復から固定、後療法などを赤裸々にお伝えしていきます!!!

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