マンション理論4階　夢と思考の世界

いよいよ、4階の説明になります。
実は稽古ではどんどんと研究が進んでしまい、より細かい使い方がみつかり、その結果、より確かに「心」を感じる事が出来るようになりました。
最初、身体感覚にマンション構造を見つけて興奮をしましたが、今は少し、冷静に観察が出来るようになっています。
どれだけこちらが何を思おうが、マンションのように、層になっているのは確かなようです。
問題は、伝えたい事と、書き出していくスピードにギャップある事！
この4階からは精神の世界にも入るので、言葉にするのも少し注意しながらになりますが、感じた事をそのまま書いていきたいと思います。

4階は大雑把に言えば「脳」の世界です。
ただ、脳はその機能もすべて明らかになっているわけではありません。あくまでも、「大雑把」に見てです。
まずは脳の働きを「思考する脳」と、「夢見る脳」の二つに分けてみました。

この「思考」と「夢」は共に脳が生み出す働きであっても、両極端の働きです。
思考は意図的であり、夢は偶然性を持つものと言えます。
日中、目が覚めている間には思考する時間が多いと言えます。そして、寝ている間には思考は出来ず、夢を見ます。
まずはこの二つの働きを「持っている」事を自覚、認識する事が大切です。

身体感覚をマンションに例えたのが今回のテーマですが、それ自体を疑ってエビデンスを探しても、それは意味ありません。どうせ、エビデンスなんてありません（笑）。
私は武術を通して、結果を探しています。どんなに立派な理論であっても、イザという時に活かせないものは役に立ちません。命は懸けられません。

マンション理論は意識には層がある、と考えるものです。
そして、それは1階である腹腰から、2階の胸腕脚、3階の顔、そして4階の脳、それぞれに得意がある事をしれば、それだけ自由さが増していきます。
ただ逆に言えば、得意があれば、不得意もある、という事、使い方を間違えれば、辛くもなります。

人には性格があり、その性格は意識がどこかの層に居座る事で生まれると考えます。ただ、大雑把であっても、十分に苦しさを味わえば、それまでの性格を手放す気持ちは出てきます。
イザという時を経験し、痛い思いをして、もう嫌だ、何とかしたい、と思う事で、新しい世界が見えてきます。武術の稽古はそれを教えてくれます。

4階の世界は考える世界、そして夢見る世界です。
できればいい事を考え、生きていきたいものです。ポジティブシンキングは誰もが望むところです。
しかし、どうしたって、ネガティブな事を考える事だってあるはずです。
ネガティブな事を考えた時、それを受け止めるのが1階から3階です。
肉体には緊張が生まれ、動けなくなります。その身体を見つけたならば、少しだけ、4階を歩き、移動して、ちょっとでも気分のいいところへと動けばいい、とわかります。

1階にも動く余地がありました。
2階にもあります。そして、もちろん、3階にも。
4階は思考の世界です。その思考は本来、自由なはず。しかし、人によっては、自由な思考を抑えられている人もいます。
ルールに縛られすぎ、自由に思考を発揮できていないと、自分は動けない、と思ってしまいます。

大丈夫、思考だって自由です。
その自由を1階から3階で、文字通り、身を持って経験していけます。
思考の世界も上下左右に前後が基本です。ちょっとだけ上に、下に、左に右に、前に後ろにと、動かせば、4階の世界が明るくなって、心は大丈夫と強くなります。

今回は1階から上へと上がり、4階を解説しました。
実は、6階から降りて来てわかる4階もあります。それが「夢」を見る、という方。
次回は「夢見る脳」としての4階を書きたいと思います。

※いよいい明日、7/21（日）、甲野善紀先生の名古屋稽古です。
ぜひ、ご参加ください！！

「甲野善紀先生の名古屋稽古」
稽古日時：7/21(日)　PM1：00～PM3：30
稽古場所：浄泉寺
会場住所：名古屋市緑区鳴海町字上中町9
アクセス：名鉄本線鳴海駅から徒歩５分
参加費：８０００円

参加資格はありません。見るだけ、聞くだけでも参加可能です。
服装自由、持ち物自由、受講スタイルも自由だし、入退室も自由です。気楽にご参加いただけます。
申し込みはウェブサイトから。
http://www.karadalab.com/

【7月定期稽古】

11木　名古屋
13土　浜松
18木　瀬戸ヒーリング
19金　熱田
21（日）甲野善紀先生 名古屋稽古
24水　大垣
26金　東山（最終回）
27土　浜松
28日　名古屋
全て一回稽古制です。参加資格はありません。

申し込みはウェブサイトから。
http://www.karadalab.com/