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からだ深掘り

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”wellnessは自分で作る”をコンセプトに、ヘルスリテラシーを上げるため、からだの仕組みを解説。 からだの中でも運動器のマニアックな仕組みについて深く掘り下げます。 知るこ…
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#ピラティス

【コラム】ピラティスは人気がない?!その2

前回のコラム”ピラティスは人気がない?!その1”では、 ピラティスは良いイメージがあっても 「きつい、辛い、苦しい、ハード」な体験によって 実は人気がないんじゃないか?! という話でした。 でも、それだけで100年も続いたり、流派が幾つも分かれていって広がったり、 医療現場に取り入れられたり はしないんです。 それは、誰でもわかりますよね。 では、その本当の魅力とは?? 今回はそのギャップを深掘りです。 そもそもピラティスの名前の由来はご存知でしょうか? これは、"ピラ

【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。 病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動するタイプではなく、、、 体力作りのためにと通い始めたジムでピラティスに出会いました。 その前に職場の仲間に「ピラティスっていいですよー」と聞いていたし、その当時はちょうど大手フィットネスジムがピラティス を前面に出しての広告。 有名タレントが本を出すなど、ピラティス がちょうどブレイクし始めた頃だったかと思います。

【コラム】「正しく」の難しさと誤解

ふかぼりブログをお読みいただきありがとうございます! 私は”からだふかぼり”の投稿中で、何度か「正しく」という言葉を使っています。 (動きを正しく、正しい動き、など) この「正しく」は強い言葉だと思います。 ですが、あえて私はこの言葉を使っています。 何が正しいか、と言えば ・からだの仕組みに合っている正しさ =(結果として) 効率良く動けること=負担なく動けること ・自分で無理せず動かせること。 ・自分の体に対して正しいこと。 そして、何か一つのことが正しいとか、

肘の動作をふかぼり

動作とは、“目的に応じた関節運動の組み合わせ”です。 つまり2つ以上の関節運動が組み合わさって動作が起こります。 その動きは単関節運動(一つの関節の運動)より、 グッと複雑になります。 肩を持ち上げる動きと、肘が伸びる動きを合わせて 手を前に伸ばす動きになる、など。 また、同じ関節の同じ動き(例えば肘関節の屈曲・曲げると言う動き) でも、目的により動作が変わります。 動作が変わると言うのは、 動く目的により固定される場所が変わる結果、動作が変わるのです。 例えば 買い物

関節・関節運動について

関節は、筋肉に挟まれていて、筋肉の収縮により動きます。 ここでは、視点を変えて筋肉から関節の動きを見てみます。 一つの筋肉だけ見ると、真ん中に向かって収縮します。 筋肉は中央に向かって、両端が近づくように縮むのです。 なので、ある関節で一つの筋肉が収縮した時 その動きは一直線(一方向)です。 ただ、筋肉は一つで動くものではありませんし、 人は一つの関節だけで動く(動作をする)ことはほとんどありません。 一つの関節の周りでも、複数の筋肉が 組みあわさって動きをを作ります。

なぜ、動く仕組みを深掘りするのか?

からだの仕組み、動く仕組みを伝える理由 現代社会では以前より生活を助けてくれる道具が増え便利になっていますが、 しかし、その一方で腰痛、肩こりなど運動器の疾患も増加して 社会的な問題の一つとなっています。 そのような中、運動不足や体調を管理する目的で 自主的に運動を行うことで人もまた増えています。 一方で、せっかく運動をしたのに 効果が出ない 逆にからだを痛めてしまった 運動することが苦痛だ 自分に合う運動が見つからない 将来に不安、自分の身体に自信がない