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からだ深掘り

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”wellnessは自分で作る”をコンセプトに、ヘルスリテラシーを上げるため、からだの仕組みを解説。 からだの中でも運動器のマニアックな仕組みについて深く掘り下げます。 知るこ…
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#動く仕組み

【コラム】ピラティスは人気がない?!その1

私がピラティスと出会ったのは、十数年ほど前ジムでのピラティス体験です。 病院でリハビリの仕事をしていた当時、動くことについての知識はあれど、あまり自分では運動するタイプではなく、、、 体力作りのためにと通い始めたジムでピラティスに出会いました。 その前に職場の仲間に「ピラティスっていいですよー」と聞いていたし、その当時はちょうど大手フィットネスジムがピラティス を前面に出しての広告。 有名タレントが本を出すなど、ピラティス がちょうどブレイクし始めた頃だったかと思います。

頑張っているのに、結果が出ないとき。。

前回の記事までにおいて 『自分の体に合う動きは、自分だけのもの』 ということと、それはなぜなのかということを 書いてきました。 自分の骨の形や筋肉のつき方は一人一人違うので、 その状態に合わせた方が、無理なく効率的に動ける、 ということです。 この動きの癖=一人一人の違いというのはとても重要なのですが、 いざ運動や体操をしようとなると、みんな同じ動きを求められる場合があります。 痩せるならこの運動!とか スポーツ競技などでも「○○で必ず上達!」など、 一般的論として

自分に合う動きは自分だけのもの

運動が一人一人違うという意識 前の記事では”骨や関節、筋肉には一人一人違うヴァリエーションがある” と述べました。 そこで最後に ”一人一人が作り出す動き、動きやすさ一人一人違う。と書きました。 そう言われると、姿勢や仕草や歩き方などは一人一人違うし、 当たり前と言えば当たり前のような気もしますが、 専門家でも意外とその事実や重要性に気がつかないことも多いです。 そして、本当に細かな違いは一見しただけでは分からないことも多いです。 さらに、「他の人ができているから自分

運動器の意外なヴァリエーションとは

前回までの記事では、一つの動作「肘を曲げる」 という動きについて ・固定する場所が変わると、動作が変わる ・一つの関節の周りで、筋肉は縮んだり緩んだり適宜動きを変化させている ・動作を行うときは、からだのあちらもこちらも 連動したり、協調して動く など、”動き”を様々な角度でふか堀りしました。 では、ここでは一度骨・関節・筋肉などに立ち戻ってみましょう。 例えば二人の同じ歳、同じ性別の人がいて、 同じ骨に同じ関節と同じ筋肉が組み合わされていれば みんな同じ動きができるの

なぜ、動く仕組みを深掘りするのか?

からだの仕組み、動く仕組みを伝える理由 現代社会では以前より生活を助けてくれる道具が増え便利になっていますが、 しかし、その一方で腰痛、肩こりなど運動器の疾患も増加して 社会的な問題の一つとなっています。 そのような中、運動不足や体調を管理する目的で 自主的に運動を行うことで人もまた増えています。 一方で、せっかく運動をしたのに 効果が出ない 逆にからだを痛めてしまった 運動することが苦痛だ 自分に合う運動が見つからない 将来に不安、自分の身体に自信がない