『男はつらいよ』（第1作）雑感

BSテレ東で4Kリマスター版の放送がはじまったので見た
第1作を見るのは3回目か4回目だ

初めて見る人へ

第1作は寅さんのキャラクターがまだ出来上がってないから
(さくらのお見合いのシーンでの寅さんが下品すぎるような…)
初めて見る人にはおすすめできないな
と思っていたのだが、考えが少し変わった
初めての人は第1作から見てもいいと思う

シリーズものは、1作目が最も初期衝動に従順で純粋なんだな
2作目以降はお決まりのパターンに縛られていく
(そこが心地よくもあるのだが)

ラストで寅さんが柴又を去るとき
どうせ半年後の次回作で面白おかしく帰って来るんだよな
という雰囲気が一切無い
その純粋なやり切れなさがいい

そんな『男はつらいよ』第1作 おすすめです

初めての人は、好きな役者が出ている回か、
ゆかりのある土地が舞台になっている回を見るのが良いとも思っています

寅さんの衣装について

初期の寅さんは、あのらくだ色の背広をまだ着ていない
それは知っていた
今回気になったのはジャケットの着方だ
最初はきっちり着ている
ボタンをしめて、中にはワイシャツを着て、ネクタイもしている
それが、テキ屋が集まる小屋で挨拶をした後からラフな着方になる
袖に腕を通さず、中はダボシャツを着ている

この変化が1つの作品の中でおきているのが意外だった

これは寅さんが立派になって柴又に帰ってきた
と思ったらやくざなおにいちゃんだった…！

という演出をするためなんだろう

これも第1作ならではの演出だ

他

今回のマドンナは悪い女な純度が高いなあ
これも第1作ならではかな