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映画館で他人が出す音の何がカンに触るのか

きっちゃんが、映画の鑑賞中に音出すやつムカつくという記事を書いていた。(超意訳。原文読んでください。)

ぼくもわかるなあ、なんて思いながら読んでいたんだけど、よく考えるとおんなじような状況でも自分が楽しめてるときもあるな、と思った。


映画鑑賞中は、ぼくもなるべく音は出さないで欲しいし、エンドロール中にスマホいじる人は全員帰りのエスカレーターでスマホを落として画面が粉々になって欲しいと思っている。

でもぼくが大好きな動画でこんなものもある。

監督のルッソ兄弟がTwitterにアップした「アベンジャーズ/エンドゲーム」初回上映時の館内の様子。

ぼくはこの動画が本当に大好きで、落ち込むたびに見てしまう。

MCUという巨大な物語を圧倒的な手腕でまとめ上げたシリーズの集大成。その盛り上がりが最高潮に達するシーンで、観客も堰を切ったように歓声を上げる。

誰かを楽しませるためにつくったものが、100%観客を楽しませている。そしてその喜びが歓声となって伝播して、見知らぬ観客同士を結び付けていく。

こういう瞬間だけをおれは信用してるんだよ!と見るたび叫び出したくなる雰囲気だ。


似たような経験は個人的にもある。
「アベンジャーズ/インフィニティウォー」の最速上映を一人で見に行ったとき、ぼくの隣の席に座ったのは外国の方だった。

その人はスパイダーマンがアイアンマンのピンチに駆けつけたり、ドクターストレンジ がサノスと張り合う大技を繰り出したりするたびに「フー!!」とひとり歓声を上げていた。

普段は音や声を出しているやつがいるとムカついてしまうぼくだが、その時は何故だかとても楽しい気分だった。

あの環境のおかげで映画の印象が何割増しかでよくなった気もする。



こういう経験を思い出すと、ぼくがムカついているのは音自体じゃないんだな、と思う。

ぼくが映画館で音を出すやつにムカつくのは、そいつの「どうせ知らんやつらだし、文句も言ってこんやろ」という見下した態度なのだ。


先に上げた動画の観客たちは自分の感情がどうにも抑えられなくて、叫び出してるって感じだ。

でも映画館で館外で売ってる袋菓子を食べたり、スマホいじったりするやつは、一度どうしようかなと考えて、「まあ、別にいいか」と決めている気がする。

ぼくはこの「別にいいか」のタイミングにカチンときてしまうのだ。
「なんか低く見積もられたぞ、今!!」って。


知りもしない人のことを早合点で低く見積もっちゃいけないよね。

駅の改札前でイチャイチャしてる男女も、お笑いライブで他の客にアピールするように大声で笑う人も、周りの人をなんか低く見積もってる感じがするから苦手だ。

自戒を込めて。

サイトウでした。




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日曜になってしまってすみません!

@きっちゃん
お笑いのこと書こうと思ったけどうまく書けなかった!

ポッドキャスト 始めたら話そう。


@いえもん
クックドゥの麻婆豆腐、この間おれもつくったわ!
あれおいしいねえ。

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