からばこくん

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  • いつか書くかも知れない麻雀戦術

    いつか書くかも知れない麻雀戦術にょプロトタイプをまとめるにゃ。後の一姫流聴牌即立神拳・秘伝の書的にゃあれになるかもしれんにゃ。

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短期的勝敗を理由に「定義」を破棄する発想を捨てよ――平凡と怪物の確率――いつか書くかも知れない麻雀戦術の序説Ⅲ

 2.388~2.612と2.465~2.537。  これらの数値が一体何を表したものであるか分かるだろうか。  それに答える前に一つ、問いを挟もうと思う。 「麻雀における実力」とは何かと聞かれた時、貴方はどのようなイメージをするだろうか?  例えば、貴方が誰かとメンツを変えずに半荘戦を五対局ほど打った時、誰かが五連続でトップを取ったとする。あるいは、誰かがメンツを変えずに五半荘を打っているのを観戦していたとして、特定の誰かが五連続でトップを取ったとする。  果たして、その

    • 「当たり前の理解」をこそ「定義」せよ――いつか書くかも知れない麻雀戦術の序説Ⅱ

       麻雀とは、「最終的に一位になる」、それが不可能である場合は「最終的に四位になることを回避する」ゲームである。  そしてそのために付与した定義は、「自身が和了ること」、それが不可能である場合は「自身が放銃をしないこと」である。  この「定義」を読んだ貴方は、あるいは「何を当たり前のことを」と思ったかもしれない。そんなことは分かっているから、いいから「勝ち方」を教えろ、と。  むろん、それ自体は語る。牌効率、押し引き、守備、副露判断、点数状況判断……そういうことは、ちゃんと語

      • まず「麻雀」を「定義」せよ――いつか書くかも知れない麻雀戦術の序説

         まず何よりもすべきことは、麻雀というゲームを定義することである。何故なら、麻雀ほど「自由」なゲームは存在しないからである。そしてこの時重要なことは、定義の「厳密性」ではない。「自由」という「無重力」に殺されないための「自重」である。そして、これから私が以下に記すものは、その「自重」になり得るものである。  さて。何故このような文言から、「麻雀戦術」を語り始めなければならないかというと、麻雀に限らず、物事において大事なことは、まず「目的」を定めることだからだ。  牌効率、押し

        • 或る雀魂プレイヤーの肖像〜邂逅篇〜

           鉱石病(オリパシー)なる不治の病が蔓延して久しい世界において、武装集団と化した鉱石病患者たちを相手取り、部下(オペレーター)を配置して殲滅する、「ドクター」業。  そいつを難なくこなした俺は、スマートフォンをその辺に放り出し、っはー、というため息とともに、ベッドに横たわった。  一言で言えば、退屈だ。  去る、2020年5月某日。  第一回目の緊急事態宣言が発令されて、非正規雇用の俺はテレワークが許されず、自宅待機。その分の給料は当然出されない。別に首になるわけではない

        短期的勝敗を理由に「定義」を破棄する発想を捨てよ――平凡と怪物の確率――いつか書くかも知れない麻雀戦術の序説Ⅲ

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