「ヒモ女師匠とお守り役のボク」あらすじ

 強く、なによりも強くありたい。
 窮地に追い込まれてそう願った日に、僕を颯爽と救ってくれた人がいた。
 戦う彼女の強さはまっすぐで、輝いていて、「僕もこんな風になりたい」と強く決意をさせるに足るもので。その場で僕は、弟子入りをお願いしたのだった。
 あれから1年。
 あの日の師匠の輝きに、僕も少しは近づけたかと思ってたんだけど──
「稽古? 師匠二日酔いなの──うっぶ」
 ──当の本人の方が、あまりにも耀きがくすんでいた。ていうか要お守り係で、それはイコールで僕だった。
 これは戦い以外のすべてがダメダメでヒモじみてた最強師匠と僕のお送りする、日常と戦いの記録。


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