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まだ出会ったことのない未知なる味との遭遇を求めている。


 新宿の「朝起」に行ってきました。

 なにやらその筋では有名なお店のようで以前から気になっていたのです。


 そう、基本的に私はこれまで食べたことのないものを頼む。
 どんなときも最優先するのは好奇心。

 なぜならそこには、まだ出会ったことのないものすごく自分に合う食があるかもしれないから。
 適合食材かもしれないから。
 めちゃくちゃおいしいかもしれないから。
「食べたことないなんて人生半分損してるよ~」とか通っぽいひとに言われるかもしれないから。

 まあ実際「人生半分損してるよ」とか言われると「お前に私のなにがわかるエエおい言ってみろよ」って食ってかかるとは思うんですが。それはそれとして。


 閑話休題。
 今回は画像の通り蛙を食べました。

 ご覧くださいこの鍛え上げられ引き締まった筋肉。
 人体模型の後ろ姿を思わせるハムストリングス。
 いかにも高い跳躍力を秘めていると思わせるではありませんか。カエルスーツ。ジャンピンナウ

 そういえばなにかで聞いた気がする知識ですが基本的によく動く部位・鍛えられた筋肉ほどうまいそうです。
 ふ、これだけの肉ならばさぞおいしいことでしょう。

 よく焼かれた身にかぶりつくと風味は焼き魚。食感はササミといった感じ。タンパク質が身体に馴染んでいくのを感じるこの味は……なかなかのものでした。香ばしい。うまい。

 正直これまで食べてきたさまざまなゲテモノ系の中でトップクラスではないでしょうか。ふつうに、おいしい。


 ――蜂の子、ざざむし、いなご、蚕の蛹、さそり、ぬたうなぎ。

 これまでの好敵手たちの味が脳裏をよぎります。でも基本佃煮になってるとなんでも佃煮の味なんですよね。やはり焼き・素揚げが素材の味わかっていいと思います。

 お蚕さまは食ってるものが食ってるものだからか素揚げのやつを口に入れた瞬間に「これハムスター飼うときにハウスの下に敷くあれ、ウッドチップ。そんなかんじの木の風味がする……」ってなりましたけど。素揚げじゃない食べ方ならもっとアレだったのかな。

 ともあれ蛙、じつにおいしい。
 さそり素揚げはナッツ系の風味でぱりぱりイケましたしぬたうなぎ焼きも豚足を思わせるゼラチン質の中にイカ風味という感じでわりとイケましたが蛙が一番おいしかったです。

 もちろんお店の方の食材選びや調理の腕的なものも大いに関係するのでしょう。それにしてもうまい。

 その後は調子づいてセンブリ酒(いいともで罰ゲームでのんでたお茶のお酒版)の強くさわやかな苦みを楽しみつつ、子宮、金玉などもたいらげておいとまいたしました。どれもおいしかったです

 次はなにを食べようか思案中。
 ユムシあたり、いってみようか……



 あ、ユムシの画像検索とかは個々人の責任の範囲でお願いします。それじゃまた。

 
 

 

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