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調子が悪いからこそ動いてみる〜できる最小限の育て方〜

こんにちは!
ミニマルスタイルトレーナーの神林 愛美です!
ミニマルスタイル・トレーニングは「個々の実情に合わせたできる最小限」を大切にしています。
効果的な方法であっても、途中でやめてしまえば求めている成果を得ることができないからです。
身体のメンテナンス(トレーニング)を続けること自体に苦手意識を持っている人も少なくありません・・・。

だからこそ”まずはできることから”そして”最小限でも”とにかく”続けること”に
こだわって伴走する。
これがミニマルスタイルトレーニングの基本方針です。

心地よい状態は自分では気づきにくい


ここ数日、急激に寒くなったり、寒暖差や気圧の変化が大きくなっています。
「暖かい時期は自主トレを継続していたのにここ最近はやる気が出ない」
「気圧の影響なのか身体がとにかく重いんです・・」
「動く気になれなくて家にこもりがちです」

こんな時期は、心身ともに漠然とした不調に悩まされている方が多いようです。
そんなときに私がお客様におすすめしているのは、「考えずにまずは動いてみましょう!」
あえて心拍数が上がり汗が滲む、普段よりもあえて運動量が多くなる種目を一緒に行います。
そうすると顔色や表情がみるみる変わっていきます。
「きつかったけどスッキリしました!」
「なんか身体が軽くて今にも飛べそう!」
「今ならなんでもできそうな気がする!」
トレーニングの前と後ではまるで別人のようです。

頭の心地よさと身体の心地よさの乖離


ミニマルスタイル・トレーニングの「できる最小限」を言い換えると、「心地よい状態」だと考えています。

先に触れた事例でいうと、
・調子が悪いから動きたくないと思っていた(頭が求める心地よさ)
・動いてみたら身体がどんどん楽になった(身体が求める心地よさ)

頭と身体が求める心地よさに乖離が生じています。

自己認識が難しい、身体の心地よさ

一方で不調や多忙が続いていても、
「まだまだやれそうです!」
「せっかくこれまでやってきたのに休すんでしまうのが怖い」
”ペースを緩める””手放すこと”に不安を感じてしまうケースもあります。
頑張っているんだから問題ではないように思えますが、
頑張りも度が過ぎてしまうと、大きく体調を崩す、怪我をするなど、長期の休みを強いられることがあります。
さらに行き過ぎると「もう疲れた・・・」と燃え尽きてやめてしまうなんてことも。(実は私も何度も経験しました)

この事例は、
・もっとやりたい、手を抜きたくない(頭が求める心地よさ)
・身体は疲れきっていて、休息をとりたい(身体が求める心地よさ)

上記の2つの事例は、まったく違った問題のように見えて、頭と身体が求める心地よさに乖離が生じている。そして「続かなくなる」という意味では本質は一緒だと考えています。

でもこれって珍しいことではありません。どうしても人は身体よりも頭が求める心地よさの方を認識しやすいからなのです。もっというと、身体が求める心地よさは認識しにくいのです。

”できる最小限”はアップデートできる

物ごとに「陰と陽」や「裏と表」があるようにミニマルスタイル・トレーニングの「できる最小限」にも落とし穴があります。

頭(気分)に流されすぎても調子は良くならない、頑張りすぎても燃え尽きて続かなくなる。

身体が求める心地よさに蓋をして、頭(気分)が求める心地よさだけで判断してしまうと、ついつい落とし穴に入ってしまうことがあります。

この落とし穴に入ってしまうこと自体が問題ではなく、落とし穴に入っていることに気づかないこと、そして落とし穴から抜け出せなくなることが問題だと思っています。

ただ、私を含めて人はそもそも不完全な生き物なのかもしれません。だとすると落とし穴に入ってしまうことは人として自然なことなのかもしれません。

「できる最小限(心地よさ)」の「できる」の育て方

私はカウンセリングで2つの対話を意識しています。

一つ目は身体との対話です。
身体は嘘をつかない、身体は正直という話は本当で、身体は今の状態を意思表示しようとしています。
例えば、身体が欲しているのは運動なのか?それとも休息なのか?

二つ目が頭(気持ち)との対話です。
今の気持ちをしっかりと出し切ってもらうことです。出し切れるから身体の意思表示を受け入れやすくなり、身体と頭(気持ち)の心地よさがつながりやすくなります。

身体と頭、この両面の対話から今ここで最適なできる最小限(心地よさ)を見つけていきます。このつなげる経験を積み重ねていくと不思議とできる最小限の「できる」の部分が大きくなっていきます。

できる最小限は個々の状況に合わせて変わっていくものだと考えています。

変わっていくから成長させていくこともできるのです。
これが私がカウンセリングを大切にしている理由です。

みなさまと一緒に「できる最小限」をアップデートできたら嬉しいです!

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