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サウンド見聞録

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多摩と渋谷で見た夕日

多摩と渋谷で見た夕日

渋谷系、或いはロジャニコに関する研究はネット上に山のようにあるから、詳細はその辺の方に譲るとして、個人的な想いを語ってみたい。

両親が共働きだったせいで、僕は幼少時代から「ひとりの時間」が大量にあった。子どもだからね、寂しくないことは全くなかったが、やがて「ひとり遊び」の楽しみを見つけると、すっかりそれに耽溺してしまった。その大きなもののひとつがラジオで音楽を聴く、というものだ。

皆さんは、今

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ライブで聴く「椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花」

ライブで聴く「椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花」

まずはこの記事を。
2000年代で最も過小評価されたアルバム

椎名林檎「加爾基 精液 栗ノ花(カルキ・ザーメン・くりのはな)」など6作品
CNNアジア版は22日、2000年代の日本の音楽シーンについての特集記事を掲載。その中で、正当に評価されなかった(=過小評価された)アルバム6枚を紹介している。記事を執筆したW. David Marx記者は、2000年代の日本音楽市場は大きく縮小し、総売上は1

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椎名林檎という名の壁

椎名林檎という名の壁

僕は以前「椎名林檎という名の壁」という日記を書いた事がある。
ちょうど一時的に音楽活動を辞めていた時期だった。
いろんな想いがそこにあるので、全文を引用しておく。

2002年2月21日
椎名林檎という名の壁

1998年。
俺が殆ど音楽活動をしていなかった年、
その隙を突いたように椎名林檎さんはデビューした。
実は、その年の2月に千尋さんのシングル
「ストロベリーフィールズ(←俺の曲だ!)」が発

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僕はビーチボーイズに実践を教わった。

僕はビーチボーイズに実践を教わった。

「ラブ&マーシー」を観る。
滅多に映画を観に行かない僕ではあるが、これはリアルタイムで「映画館」でちゃんと観なければならない、と思った。1988年に僕を救ってくれた人の映画だからだ。
内容を端的に言うと「自叙伝の反証」だと思った。そしてラヴ・ストーリー。いろんなことの点と線が繋がり、そういうことだったのか、と改めて確信する、という内容だった。
元ネタを忠実に再現してる点については、あまりにどれも自

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